今宵あなたと奇跡に感謝を……
祭日というものがある。 文字通り『祭りを行う日』であるが……では、それが何時の事を指すかといえば必ずしも一定しない。 肝心要の『祭り』というものが国や地域、それ以上に宗教……果ては宗派によって異なっている為である。 言い換えれば、万人に共通する祭日などないという事。 無論、共通の文化を持つ人々は身を寄せ合い共に生を紡ぎ……“民族”と言うものを形成していく。 したがって、普通同じ民族であれば祭日は共有される。 ……砕いて言えば、自分にとっての祭日は、お隣さんにとってもやはり祭日だと言うことである。 ところが、である……先程から言っているように祭日が何時かは人それぞれな訳だが……面白い事に、こと性質面においては共通点が多々存在したりする。 その中でも主要なものを幾つか挙げれば…… 一つ、祭日は祭りを行う日である。 これは定義であるから当たり前の事であろう。 もっとも、祭りを行う日であっただけで現在では格別何かが開催されたりはしない事も多々あるが……それでも嘗てその日に祭りを行っていた事は間違いない。 一つ、祭日は複数の人間が集まる日である。 祭りを一人で行う事はできない。 必然、複数の……一般に多数の人間が集まることになる。 そして……信仰の影響が薄い此処日本では、あるいはこれこそが祭日を規定する最大の要件であるかもしれないが…… 一つ、祭日は休日である。 祭りの最中に働いている暇などない、との理屈らしい。 果たして今日においてそこまで全霊を傾けて祭りを行っているかと問われれば首を傾げざるを得ないが……確かに祭日丸一日を全力で楽しんでいる者は……折角の纏まった時間だからと旅行に出かる者もいれば、これ幸いと家でごろごろして日ごろの疲れを癒す者も居たりと、その楽しみ方にはかなり差が有るが……決して少なくない。 兎にも角にも祭日と言うものには以上のような条件が存在する。 どれほど当人たちにとって意義深かろうと個人的な記念日……誕生日だの結婚記念日だのは祭日とは呼ばないし、当の本人たちもそう思ったりしない。 ……しかし、何事にも例外は存在するもので…… 単なる個人の誕生日であり、しかも此処日本においては休日ですらないにもかかわらず、揚句その前日から大々的なセレモニーが行われる祭日が存在する。 世界三大宗教が一“キリスト教” その開祖たる聖者イエスの降誕日……クリスマスである。 今宵あなたと奇跡に感謝を…… どれほど世間が浮かれていようと、喧騒から隔絶された領域は存在するもので……此処三咲町の山の手に位置する住宅街の路地もその一つだった。 特に高級と言う程ではないがそれでもそれなりに値の張るこの住宅地は、普段から閑静な所である。 加えて、冬至も既に過ぎ日が落ちるのも早くなった今日、午後6時というこの時間帯に道端の人影がまばらなのは、当然と言えば当然であろう。 ……しかし、その事を差し引いても今日は一段と静かだった。 唯でさえ少ない通行人の大半を、背広姿の男性……日本の誇る勤労(サービス残業)の象徴……サラリーマン戦士達が占めているのも常とは異なる。 外出する者は華やかなイルミネーションに彩られた繁華街に赴き、そうでない者は家族の待つ温かい我が家に…………一部のマイノリティーは待つ者なき冷たい孤城(へや)に…………足早に帰る。 もっともその事をいぶかしむ者は一人もいない。 今日は12月24日 日本におけるクリスマス・イブの標準的な様相が、一部の者たちの間で最近とみにその知名度を増した此処三咲町でも繰り広げられていた。 家路を急ぐ暗色系のスーツに混じって、のろのろと動く学生服が一つ。 「…………はぁ〜」 身を切る寒さに震えながら、心底憂鬱そうに溜息をついたのは一人の青年である。 何の特徴もない極めて一般的な紺の学生服 見本として保健の教科書に出してもいいぐらい文字通りの中肉中背体型 本人の朴訥(ぼくとつ)な性格を反映したかのような面白みのないヘアスタイルの黒髪 美形でも個性的でもないが無難に整った顔立ち そして今時珍しい洒落っ気のない黒縁メガネ 平凡を地で行くかの様なこの青年……実際本人はそう思っているのだが……実は、三咲町の住民の中でも最も異常な人物の一人だったりする。 政財界に歴然たる影響力を持つ名門『遠野グループ』の 殲滅不可能とまで呼ばれた超常存在を何体も屠ってきた謎多き人物 退魔四家の一にして最強の暗殺者一族『七夜』最後の生き残り ケルト神話にその名を残す伝説の超能力『直死の魔眼』の所有者 『体は子供、頭脳は大人!』な某名探偵のごとく外見と中身が著しく乖離したこの青年……名を遠野志貴という。 「…………はぁ〜〜〜」 思い道理にならない事など何一つないかのように思われる彼だが、本来は彼の横を行くサラリーマンの専売品である疲れた……下手をしたら世を疎んで蒸発するのではないかと周囲に思わせるような……唯ひたすらに疲れた溜息を繰り返していた。 「……今まで、こんなにつらいクリスマスは無かったよなぁ」 泣き笑いの表情で空を見上げ虚ろに呟く。 果たして一体何を悩んでいるのか? 若い男がクリスマスに悩む事といったら共に過ごす恋人がいない事と相場が決まっているのだが……彼の場合少し違う。 「そもそも何でこんな事で苦しまなきゃいけないんだ?」 遠野志貴との聖夜の一時を望む女性はいる。 「皆、仲良くやってるかなぁ……って言うか、仲良くやってて欲しいなぁ……………………多分無理だよなぁ?」 …………ただし複数。 至高の幻想種『真祖』の王族 アルクェイド・ブリュンスタッド ローマ・カトリック教会の最秘匿実行部隊『埋葬機関』第七位 シエル 魔との混血一族の中でも名門と呼ばれる『遠野家』当主 遠野秋葉 七夜と共に退魔四家に名を連ねし『 いずれも見目麗しい5人の美女……一部“美人”とは呼べない者も混じっている……は、自身の人生に大きな影響を与えた一人の男を巡って常日ごろから……時には拳で……争っていた。 恋人たちにとって一年で最も重要なイベントであるクリスマス……彼女たちが志貴と過ごす権利を巡って何時も以上に激しい戦いを繰り広げている事は想像に難くない。 皆自分にとって大切な女性であるからして、誰もいない遠い世界へ逃げると言う選択肢は……実際つい先程まで、有間家で現実逃避していた訳だが……選べない。 しかし、飢えた狼の間に飛び込むのは果てしなく怖い。 世の一人身の男性が聞けば確実に殺意を抱くであろう問題に頭を悩ましながら、遠野志貴は坂の上にある屋敷……彼女たちに一緒にクリスマスパーティを開こうと呼びかけた会場……に歩を進めていた。 「さて…………これはどう判断すればいいんだろうな?」 亀のごとき遅々とした歩みで辿り着いた屋敷…………その玄関先で遠野志貴は首を傾げていた。 今そこには、名家の邸宅らしく正対する者を威圧する静かで重厚な空気が漂っている。 本来ならば全くもって相応しいその趣も、今日屋敷の中に揃っているはずの顔ぶれを考えればあり得ないものだった。 クリスマスをどう過ごすか? 最初にこの問題を考えた時……遠野志貴の脳裏には、自分の『所有権』を巡って争う5匹の修羅が見えた。 それはもうハッキリと。 ……一分の慈悲もなく。 一瞬、自分の眼……七夜の血統に受け継がれてきた『浄眼』……は死だけではなく、ついに未来をも見通すようになったのかと思ったぐらいである。 『血のクリスマス』 ……生憎とB級映画の主役など張りたくはなかった志貴は、ある意味絶望的な状況で、こういった方面にはめっぽう弱い知恵を絞りに絞って考えた。 どうすれば予想される惨劇を回避できるか? いや、それ以前に自分の意思は?……一体自分は誰とクリスマスを過ごしたいのだろう? ……………………結局、さしたる良策は思い浮かばなかった。 とは言え、成果がなかった訳ではない。 衝突は絶対に不可避。 そして、自分は皆で楽しく時を過ごしたい。 優柔不断と言われようが、それは偽らざる己の本心であり……その上でなおも恐怖に足踏みを続けるほど遠野志貴という男は軟弱ではなかった。 結局、全員でパーティを開きたい旨をしたためたカードを皆に一方的に送りつけ、屋敷で唯一味方になってくれそうな……と言うか、屋敷でパーティをするのなら協力を仰がざるを得ない遠野家食卓の鉄人……琥珀に準備を頼み、今日まで何を言われようと一切聞く耳を持たずに過ごしてきたわけである。 別に それなりに勝算はあっての事。 あのメンバー……主に人外の戦闘力を誇るアルクェイド・シエル・秋葉の三人……顔を合わせれば必ず喧嘩を始めるのだが、面白い事にその後喧嘩別れをした事はない。 それどころか、屋敷を半壊させるほどの戦いを繰り広げた後、居間で……互いに毒を吐きながらでは有るが……そろってお茶を楽しむ事もしばしばである。 口では何の彼の言っても、本気で御互いを嫌っている訳ではなく、その繋がりがかつて互いを敵視していたころの遣り取りの延長線上にあるが故に今更変えがたく、一種の惰性でそれまでのスタンスを続けているだけ。 少年期に見られる心理……『相手の事が好きなんだけど直接好意を表すのは気恥ずかしく、代償行為として軽いいじめに走る』……と何ら変わるところがない。 世に言う『喧嘩するほど仲がいい』というやつなのである。 まぁ、毎度毎度いよいよ最後になったら琥珀と翡翠が上手く場を調停するからこそ成り立っている関係ではあるが。 何にせよ、一戦を覚悟さえすれば皆で仲良くクリスマスを送るというのは、実はそれほど難しくないのではないか? 天啓のごとくこの考えが閃いた時、志貴は久しぶりに感動した。 あるいは思い出の草原で先生と語り合った時と……そして得がたい悪友である乾有彦と拳で語り合った時と同じくらい感動した。 ありがとう、世界! かくも人生は素晴らしい!! この程度の事でそこまで感動できるのだから、日頃いかに女性問題で苦しんでいるか察せられる……羨むべきか同情すべきか、実に微妙なところだが。 とにかく遠野志貴は、第三者の目から見れば『一方的に女に言いつけて自分は何もせず、事態が収まったところで美味しい所だけ楽しもう』という亭主関白以外の何者でもない策を打っていたのである。 そして彼の脚本では、自分が帰宅した時点では人外集団による戦闘が継続しているか、あるいは屋敷の多大な損傷と引き換えに終結している筈だった。 …………にもかかわらず………… 「俺の耳と目が確かなら……何かが壊れる音は聞こえないし、屋敷もノーダメージ」 そう、志貴の予想を裏切って、遠野屋敷は設計者が意図したとおりの格式深いたたずまいを維持していたのである。 はっきり言って…… 「…………ありえない」 一体どういうことなのか? もしや、アルクェイドやシエルは屋敷に来なかったのだろうか? いや、それならば自分の侍女でもある翡翠が……あのプロ意識の塊が……何時もと同じように正門前で己の帰りを待っているはず。 遠野志貴は、完全に想定外の事態に首を捻りながら、取っ手に手を掛け………… パンッ!パパパパンッッ!! 「「「「「メリー・クリスマス!!!!!」」」」」 「……………………はっ?」 ドアを開けた先の軽快な破裂音と5つの笑顔に、ただただ呆然と口を開いた。 食卓に並べられた豪華な……そして、何故か日本人にも確かな郷愁を抱かせる洋風家庭料理。 此処遠野家でも滅多に火が入れられる事のない暖炉が、今日は久方ぶりに本懐を果たし、ハイテク暖房機器ではなし得ない強く紅い熱(ほのお)を放つ。 家庭でのクリスマスパーティの 「……これを本当に皆で!?」 夢想だにしなかった光景を目の当たりにして、志貴はただ感嘆の声を上げるしかなかった。 「はい。飾りつけは主にアルクェイド様と私で行いました」 「どうかな、志貴? 結構いい出来だと思うんだけど?」 珍しくそれと分かるほどに笑みを浮かべた翡翠と、普段の半ば暴走した明るさが鳴りをひそめ、しっとりと問いかけるように微笑むアルクェイド。 「いや、本当に凄い……きれいだ」 「よかった〜、志貴に気に入ってもらえて! ねっ、翡翠?」 「ええ、本当に。……ありがとうございます、志貴様」 未だ嘗てない……アルクェイドが翡翠を名前で呼び、それどころか気遣っているという状況に、既に半ば思考停止状態に陥っている志貴は気づかない。 「で、この料理は琥珀さんが一人で?」 「お料理は、シエルさんと私、それから秋葉様の三人でご用意いたしました〜!」 「そうか、先輩と琥珀さんと…………秋葉で!!??」 既にその思考力の限界を越えていた志貴の精神だが、流石にこの驚愕の事実…………正真正銘の良家の子女であり遠野の支配者として君臨する 「…………そんなに意外ですか、兄さん? これぐらいは女性として当然の嗜みだと思うのですけど」 「そりゃあ秋葉が凄いのは知ってるけど……なんかイメージ沸かなくて。ほら、秋葉は『女だから』って言い草好きじゃないだろ?」 何時もの憮然とした表情とは違い、何処か落ち込んだ様子で問う秋葉に、志貴は慌てて言い訳する。 「確かにそういう前時代的な物言いは嫌いですが、だからこそ料理の一つもできないと負け惜しみを言ってるようにしか見えないじゃないですか。そんな無様な真似は致しません。…………それに私にも、好きな殿方に手料理を振舞いたいって気持ちぐらいあります」 「あの、その、なんて言うか…………ありがとう」 頬を紅く染め上目遣いに呟く秋葉に、志貴も紅くなり吃りながら答えた 「兄さん、味も確かめない内から何を言っているんですか。…………でも、ありがとうございます」 そう言ってはにかむ秋葉は、兄の贔屓目を抜きにしても非常に魅力的だった。 「さあさあ、遠野君! おしゃべりも良いですけど折角の料理が冷めちゃいますよ。ホラ、早く席について下さい!」 「先輩……」 何時もと同じ笑顔を浮かべたシエル……しかし、志貴にとっては彼女の笑顔が最も信じられなかった。 「…………? どうしました、遠野君?」 「だって先輩、アルクェイドがいるのに何で……?」 そう、確かにシエルは笑顔を絶やさぬ女性だが、その点に関しては絶対的な例外が存在する。 吸血鬼と相対する時。 それは彼女の忌むべき過去のためであり、また彼女の信奉するキリスト教の教義故でもあるのだが、純然たる事実としてただこの時だけ、彼女の顔から優しげな笑みは消え失せる。 取り立てて敵対する理由のない……本人たちは否定するだろうが、もはや“悪友”以外の何者でもないアルクェイドに対してさえ、多分に照れ隠しが入っているにせよ、憮然とした表情で応ずるのが常だった。 そのシエルが、アルクェイド…………吸血鬼の頂点に立つ真祖の姫と同じ部屋にいながら、真実含むところのない満面の笑顔を浮かべている。 志貴が驚くのも無理はない。 「あのですね、遠野君。秋葉さんじゃありませんけど、一体私のこと何だと思ってやがるんですか? 幾らなんでもクリスマスに他人を邪険にしたりはしません!……まぁ今日はイブですけど」 しばしば志貴を窘める際にやる相手を覗き込むようにしてポーズで『失礼な!』とばかりに文句を言うシエル。 「でも、クリスマスってキリストの誕生日なんでしょう?…………何時もの先輩ならこんな日にアルクェイドが来るのは歓迎しないんじゃ…………」 未だ半分脳の凍り付いている志貴は、思いつくままに疑問の声を上げる。 「ああ、やっぱり遠野君も知らないんですね。クリスマスはですね、確かにイエス様の降誕祭という側面も持っていますが、本来古代からヨーロッパ全域で行われていた冬至のお祭りなんです」 「そもそも何処の国でもお祭りっていうものは、今みたいに儀礼的な性格の物じゃなくて、日頃の過酷な労働や身分的束縛から解放されて面白おかしく生を謳歌するってのが目的なんですよ〜。『奴隷と領主が一日だけ立場を交換して大騒ぎ!』なんて事もあったみたいですよ」 「実際、キリスト教徒によるクリスマスも、昔は他の宗教の信者にも解放されたものだったんです。私はクリスチャンですが原理主義者じゃありませんからね…………クリスマスなら、それこそ27祖とだって踊りますよ?」 「へぇ、そうだったんですか。ぜんぜん知らなかったな……」 同じ姿勢……人差し指を立て若干反り返って得意げに語る教師そのままの姿勢……で豆知識を披露するシエルと琥珀の二人に、志貴は素直に感心していた。 「もっとも、今回私たちが上手くやってるのはそれだけじゃないんですけどね……」 「…………? どういう事ですか、先輩?」 「……………………一度やってみたかったんですよ」 志貴の問いかけに対して答えたのは、珍しくぎこちない表情の…… 「先代の槙久様は欧米風のものを嫌われておりましたから、遠野家では一度としてクリスマスなんてやった事ないんです。大体、私はずっと『人形』でしたからね…………何かを祝おうとか、誰かに感謝しようとか、そんな感情はこれっぽっちも浮かびませんでした」 「私もです……兄さんと琥珀の事を思ったら……」 義兄(あに)と琥珀に対して罪悪感を抱き、偽りの日々に苦しみ続けた秋葉。 「私は…………あの日からそういった気持ちは無くしてましたし」 自分の安全と引き換えにコワレテしまった双子の姉を思い、自らの感情も願望も心の奥底に封印していた翡翠。 「私も同じ…………志貴に会うまで『無駄だけど楽しい』なんて感情知らなかったから、こんな事考えたことなかった」 感情など持たず、理由も知らず、ただ己に課せられた使命に従い1000年もの時を空虚に生きてきたアルクェイド。 「私は初めてって訳じゃあないんですけど…………この8年、やっぱりそんな気にはなりませんでしたからね…………」 己の罪を償わんと唯其れだけを願い過ごした戦いの日々を胸に、シエルも呟く。 「でも、貴方が救ってくれた。この世にはつらい事も多いけど、それでも生きていくのは楽しいんだって…………志貴さんのおかげで初めてそう思えるようになったんですよ。だから…………だからクリスマスをやってみたかった」 「貴方と貴方に会えた奇跡に……何の必然もないのに私達と兄さんを出会わせてくれた奇跡に……一言お礼を言いたかったんです」 「…………私も含めて皆様その点に関しては意見が一致してました。だから今日は喧嘩する事もなく一緒に準備できたんです」 「だからね、遠野君……これは私達からのせめてもの恩返しで……」 「…………同時に貴方へのおねだりなのよ」 「「「「「 綺麗に揃った5つの声が暖かい部屋に木霊し………… 「…………メリー・クリスマス!!」 …………一際嬉しそうな声が後に続いた。 〜〜〜あとがきっぽいもの〜〜〜 ふっ…………ふふふふふっ…………駄作、駄作っ、駄作ぅ!! 落ちがない、山がない、(作者にとっての意味はあるけど)とにかく話がつまらない! 本来ならボツ箱行き決定の代物だけど…………クリスマスの貴重な余暇を削って書き上げたわけだし、私の今年度末の足跡として一応世に出しておきましょう。 どうも、諸般の事情により疲労困憊でへっぽこ具合増量期間中の“黄昏のあーもんど”です。 ペーイズムの皆さん、如何お過ごしですか? クリスマスを謳歌しているという方々…………一言言わせていただきたい。 12月24日も12月25日も日本では平日なんだって!! …………明らかに学校行く気がないと思われる高校生カップルを見て、久方ぶりに本気で殺意が沸きましたよ、私は。 さて、上で愚痴っているように疲労困憊&睡眠不足なので、今回のあとがきは短く纏めましょう。 今回のテーマ:『遠野志貴にまともなクリスマスを』 …………以上!(爆) 私のこだわりとして『話を書くときは御都合主義は排すべし』というのがありまして、上のブツは「幾らこいつらでも、毎日毎日見てて面白い日々を送るってのはあり得んだろう?」という考えから生まれたものです。 実はこの条件をつけると、必ずしも話が面白くなくなるという物書きにとっては最悪の状態に陥りやすくなります。 お蔭でとてもじゃないけどSSとは呼べない駄作が出来ました(泣) まぁ、一種のアンチテーゼ、意識啓発の為の物語風批評文と見逃していただければ幸いです。 …………余りにも酷いので、その内改定するかもしれませんが。 で、作品全体に関しての良い訳はそれで置いといて、今回の補足説明に参りましょう! 上のブツで問題になりそうなのは……『クリスマス』に関する薀蓄ですね。 私はSSを書く際、取り上げる話題については最低でも百科事典……可能であれば専門書やジャーナルを調べるのですが、今回はクリスマス投稿SS募集の報に気づいたのが遅かった為、百科事典までしか調べてません。 百科事典の記述は確かに正確なのですが、コンパクトに纏められ過ぎていて、しばしば誤読の原因になります。 という訳で、クリスマス及び祭日に関する薀蓄の精度は保障しかねます。 …………いやまぁ、専門外の事は何時も保障外なんですが(苦笑) しかし、現代のようなクリスマスの過ごし方の起源がキリスト教以外の所にある点は間違いないようです。 例えば作中にも登場したクリスマスツリーですが、ゲルマン人の冬至祭『ユール』で行われていた常緑樹(冬でも枯れない事から永遠の生命の象徴だったようです)の飾りつけが原型となり、19世紀になって一般化したようです。 (16世紀にはもう存在したとの記述もありました…………ツリーが始まった正確な時期は特定されていないようです) 宗教色・儀礼色が薄かったのも事実…………これは世界中で一般的に言える事のようですが…………のようです。 興味のある方は是非自分で調べてみてください……………………そして私にもこっそり教えてください(笑) アドレスはこちら…… tasogarenoa_monndo@yahoo.co.jp 私は物書きとしての上達を志向してSSを書いている訳ではないので苦情や辛口の感想は遠慮しております。 文句がある方も多々あるとは思いますが、非営利・非強制の活動ですから、生暖かい目で御見過ごし願います。 …………では機会があればまた何処かで。 黄昏のあーもんど 12/24/2003 |
三発目ー!黄昏のあーもんどさんです。
まったくこんな幸せなクリスマスのSSなんて送ってきて・・・
いやがらせか!?
ウソです(^^;どうもありがとうございました。
ほんと時間がないので後日改めてお三方ともちゃんとしたあとがきを書かせていただきますので、今はこの辺で勘弁してください。
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