Type激S








51「今年最後のプレゼント」

志貴「ぁ・・・は!・・・・・く、ふぅ・・!・・・・・あ!」
レン「にー」




52「振り返ってみる」

志貴「金塊の方がよかったかなぁ・・・」




53「謎の兄妹」

志貴「なあ、秋葉」
秋葉「なんです、兄さん」

志貴「シキと秋葉は血が繋がってるんだよな?」
秋葉「う・・・そ、そうですけど、それがどうかしたんですか?」
志貴「何で髪の色がちがうんだ?」
秋葉「・・・・・・」
志貴「・・・・・・」


秋葉「実は血が繋がってないのでは?」
志貴「それお前の願望だろ」




54「原因と結果」

琥珀「最初はシキ様も綺麗な黒髪だったんですけどねー。お相手をさせていただくうちに髪が白くなっていったんですよね。なぜなんでしょう?」


 自室のモニターを眺めながら一人呟く琥珀。




55「隠し味にゼラチン」

 夜、勉強中の志貴。そこにドアをノックしてはいてくる翡翠。
翡翠「志貴様。お夜食です。」
志貴「ああ、ありがとう翡翠・・・これ、翡翠が作ってくれた?」
翡翠「はい。簡単なものですが・・・」


志貴「・・・変な事聞くけど、何作ってくれたの?」
翡翠「? お茶漬けですが・・・それが何か?」

 翡翠が持ってきてくれた「自称」お茶漬けにはなぜか乾いていた上に米が見当たらなかった。

志貴「・・・お茶漬け?」
翡翠「はい。お茶漬けです」

志貴「・・・・・」
翡翠「お茶漬けです」



56「なにかしら副作用がある」

志貴「うん。せっかく作ってきてくれたんだし(食わなかったら琥珀さんが怖いし)食べさせてもらうよ。」

翡翠「はい、食べ終わりましたら机に置いていてください」
 そう言って退出する翡翠。

志貴「さあ、じゃあ食うかな」
 勉強以上に気力を総動員してお茶漬けらしきものを口にする志貴。

志貴「・・・・うまい。信じられないけどうまいぞこれ?うん、食べやすいし、これは立派な夜食だな。翡翠に感謝しないと。」


 1時間後、翡翠が再び部屋に入ってくると志貴は机に突っ伏したまま動いていない。
翡翠「・・志貴様?眠ってしまわれたのでしょうか?」
 そして、志貴に優しく毛布を掛ける翡翠。


志貴「(か、からだが・・・うごかない・・・)」




57「モノの美点」

志貴「俺に甘えてくる素直なお姫様だろ、
    やさしくて親切で世話を焼いてくれる眼鏡の似合う先輩だろ、
    時には厳しいけど、根は素直でかわいい妹だろ、
    俺のことを毎朝起こしてくれる、献身的なメイドだろ、
    いつも笑顔を絶やさず、さりげなくフォローを入れてくれる和服美人だろ、
    ・・・なんで俺こんなにひどい目にあってるんだ?」




58「その真実」

志貴「天然あーぱー吸血鬼に、黒鍵投げまくるカレー狂に、ナイチチザル女に、殺人料理の洗脳探偵に、権謀術数の割烹着の悪魔か・・・・なるべくしてなった結果ってところかな。はぁ・・・」




59「夢のオアシス」

志貴「・・・レンかい?こっちにおいで」
黒猫「にー」




60「甘い罠」

志貴「本当にやさしいのはレンだけだな・・・俺にやすらかな眠りを与えてくれる・・・・・・ちょっと待て。ひょっとして、睡眠中ですら自由にならないってことか?」
黒猫「にー」




61「実演」

志貴「ねえ、琥珀さん」
琥珀「はい、なんですか志貴さん?」
志貴「琥珀さんって笑顔のとき時々目が光ってるよね?」
琥珀「こうですか?」
志貴「いや、実演はいいから。・・・・あの、ホントに怖いからやめてくれない?」




62「自己発電」

志貴「で、その目ってどうやって光ってるんですか?」
琥珀「(きらりと目を光らせて)知りたいですか?」
志貴「いや、ごめんなさい。もう聞きませんから。ホントすいません」
琥珀「・・・・ちぇっ」
志貴「ちぇっ、てなんですか!?」




63「落差」

志貴「歌月十夜で初めて先輩を見て先輩のファンになった人っているのかな・・・」
シエル「(7杯目のカレーを食べながら)遠野君。何かいいましたか?」
志貴「いえ、何も。」
シエル「そうですか?あ、そのカレーパンもらってもいいですか?」



64「愛しさと切なさと力強さと」

 志貴が起きる前の朝、一人ソファーで紅茶を飲む秋葉。
秋葉「はぁ、兄さん・・・私はいつも兄さんとゆっくりと過ごせる朝を望んでいるというのに、兄さんはそれに気づいてはくださらないのね・・・・・・ふふ、でも、私もそんな兄さんだからこそ好きなのかもしれませんね・・・・・・」

志貴「ん〜・・・おはよう秋葉。今日も早いな」
秋葉「兄さん!一体いつまで寝てるんですか!!」




65「福転じて災いとなす」

秋葉「全く・・・兄さんったら・・・今度という今度は許さないんだから・・・・・・!」
晶「(未来視発動)!!遠野先輩、だめです!志貴さんを座敷牢に閉じ込めて毎日食事をカレーと翡翠さんの手料理の二択にしたうえ、一週間琥珀さんの薬の実験台にした挙句に遠野先輩自らによる調教のフルコースなんて!!」
秋葉「・・・・・・・瀬尾」
晶「はぁ・・・はぁ・・・はい、なんですか?」
秋葉「ナイスアイディアよ。よし、そうと決まれば早速手配しましょう」
晶「あ・・・・・・」




66「渡りに船」

晶「(・・・このこと、次のネタに使えるかしら・・・えー、と・・・まず有彦さんが志貴さんを薬で眠らせてから・・・)」




67「パブロフの馬」

 にこにこと笑いながらななこに話しかけるシエル。
シエル「セブン、ちょっといいですか?」
ななこ「ごめんなさいマスターもう二度としませんからどうか許してくださいごめんなさいごめんなさいごめんなさい私が悪かったんです謝りますから勘弁してくださいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・・・・・」
シエル「・・・・・・・(にんじんを買ってきたのであげようと思っただけ)」




68「だって蹄だし」

シエル「また法衣を破っちゃいました。まいったなぁ・・・今月はこれで7着目だっていうのに・・・・・・・・セブン、お裁縫は任せましたよ・・・

ななこ「無茶いわんといてください」




69「せめて着替えろよ」

シエル「聖なるかな・・・我が代行は主の御心なり・・・はい、代行完了♪おなかが減ったところでメシアンに直行です♪」

ワラキア「思いっきり返り血ついてるし・・・」




70「場合によっては一日数件」

さつき「ねえ、聞いた?遠野君」
志貴「ん?何が?」

さつき「最近夜になると街のカレー屋が営業時間中なのに閉まるんだって」
志貴「へー、なんでだろうね?」

さつき「うん、しかも閉まる店には共通点があってね。必ず閉まる10分前に黒い人影が入っていくんだって。何でも業界じゃ『黒い悪魔』なんていわれてるらしいよ」
志貴「ふーん・・・」




71「選択の余地なし」

シエル「誠実で善良な一般市民が夜遅くに出歩いてはいけません。では、反省したところで、うちに寄っていきませんか?遠野君」

志貴「・・・はい、よろこんで(今逆らったら間違いなく殺されるし)」




72「安心させてグサリ」

シエル「まったく・・・抵抗するから痛い目にあうんです。これに懲りたらおとなしくしてくださいね?」

志貴「(黙ってたらもっと痛い目みるだろうけどな・・・)」
シエル「遠野君。なにかいいましたか?」

志貴「なんでもないです!そうですね、おとなしくするべきですよね」
シエル「? おかしなことを言うんですね、遠野君は」



73「裏事情」

志貴「全く・・・」
秋葉「どうしたんですか兄さん」
志貴「いや、まさかネタ一個作るためにノーマルモード4周するはめになるとは思わなかったからさ」
秋葉「いいじゃないですか。おかげで3本余計にネタも増えた事ですし」
志貴「ああ、それもそうなんけど・・・」

秋葉「大体めんどくさいのなら記憶で書けばよろしかったのです。レベルも5にする必要だってないじゃありませんか」
志貴「う・・・だってセリフ間違えるわけにもいかないだろ?」
秋葉「・・・それにしては72のセリフはいまいちあってないような気もしますけど?」
志貴「・・・しょうがないじゃないか、あの部分はうまく聞き取れないんだから」


翡翠「志貴様、秋葉様。先ほどからなんの話をしておられるのですか?」
志貴「ん?それは・・・なんだったっけ?秋葉、わかるか?」
秋葉「いえ、そういわれてみると私にもよくわからないのですが・・・・・・なんだったのでしょうか?」
翡翠「?」




74「真月譚〜咆哮〜」

ネロ「なぜ我の扱いがこんなに軽いのか!!」




75「真月譚〜驚喜〜」

 1話、2話を見て。
さつき「わたし、アニメで大活躍!?」




76「真月譚〜なんてこった〜」

 3話を見て。
さつき「結局こんなあつかいなの!?」
ネロ「貴様はどこへいってもそんな感じであろう」
さつき「う・・・うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」




77「イチローを超えた男」

有彦「よくよく考えると、おまえ守備範囲めちゃくちゃ広いよな」
志貴「・・・・はぁ?」




78「アトラスの秘密」

 ふらりと遠野家を訪れたシオンと話す志貴。
志貴「あのさぁシオン」
シオン「はい、何ですか志貴?」
志貴「シオンって普段どこに住んでるの?」
シオン「・・・・・・」
志貴「シオン?」
シオン「・・・・・・」
志貴「おい、どうしたんだよシオン。俺変な事聞いたか?」
シオン「その質問を続けるには志貴の死亡がかなりの高確率でつきまといますけど、志貴は質問を続けますか?」
志貴「・・・・・・」




79「上野の錬金術師」

 上野某公園にて。
シオン「く・・・!なぜアトラス院でも有数の錬金術師である私がこんな生活を・・・」

男「おーい!ねーちゃーん!缶コーヒー飲むかー!?」
シオン「あ!はい!いただきます!」




80「大丈夫、混ざり混ざって完全に別物になってるから」

翡翠「たしか姉さんって子供のころの私を演じてるのよね・・・」




81「遠まわしないじめ」

琥珀「志貴さん、秋葉様。ちょっとお話があるのですが」
志貴「はい?」
秋葉「なに、琥珀?」

琥珀「ちょっと気分転換に私と翡翠ちゃんで役割を交換しようと思うのですが・・・」


志貴、秋葉「「頼むからやめてください!!」」




82「逃亡経路」

志貴「大体そんなことしたら琥珀さんだって翡翠の手料理を食べる事になるんですよ?琥珀さんは大丈夫なんですか?」
琥珀「あはー♪ 志貴さん、何言ってるんですか。使用人である私が主人である志貴さんと秋葉様と同じものを食べるわけ無いじゃないですか」


志貴「・・・・・・・・・」
秋葉「・・・うまくにげるわね・・・・・・」




83「爆発的ダメージ(おまけ付き)」

志貴「しかも琥珀さんが屋敷の掃除をするわけだから、こっちも結構きついことになるな・・・」




84「性能を足しただけだし」

シエル「遠野君、ちょっといいですか?」
志貴「はい、何ですか先輩?」
シエル「知ってました?遠野君の空中投げは特別に打撃投げ扱いじゃないんですよ」
志貴「はぁ・・・・・・」
シエル「そして私の空中投げは相手が地面にいても投げられるんです」
志貴「・・?何が言いたいんです?」
シエル「まああせらないでください。そして都古さんの空中投げはですね、打撃投げ扱いではなく、さらに地面にいる相手も投げられるんですよ」
志貴「それがどうかしたんですか?」
シエル「私と遠野君の特性をミックスした・・・都古さんは私達の愛の結晶なんですね」
 頬をそめてウットリとするシエル。その後ろから音もなく忍び寄る都古。


都古「ふっ飛べー!」
シエル「きゃー!」
 豪快に飛んでいくシエル。



 ふっとんでいくシエルを呆然と見つめてから都古のほうへ振り返る志貴。
志貴「都古ちゃん・・・」
都古「じー(上目づかいで)」
志貴「・・・・・・・・・グッジョブ!」
都古「イエス!」




85「寝るときは外せ」

青子「いい?志貴、必要になるときがくるまでこの眼鏡ははずしちゃだめよ?」
志貴「うん、わかったよ先生」


 翌日。
志貴「あ゛ー!!フレームが曲がったー!




86「決定打」

志貴「こういうのもなんだけど、秋葉にはこれ!という武器が無いんだよなー」
有彦「なんだそりゃ?」
志貴「ほら、アルクエィドは金髪だし、お姫様だろ?
    シエル先輩は後ろがあるだろ?
    翡翠にはあの初々しさがあるだろ?
    琥珀さんにはあの技巧と、戸惑うときのかわいさがあるだろ?
    秋葉にはそういう一撃必殺の武器が無いんだよなー」
有彦「(なにか急にあせった様子で)いや、そうは言っても秋葉ちゃんにだっていいところはたくさんあるだろ!?」
志貴「うん、いい所はたくさんあるんだけど、逆にいろいろと卒なくもってるからこれといって印象に残る部分がないんだろうなー・・・ておい、有彦どこにいったんだ?」

 振り返ると有彦が半死半生でヒクヒクと痙攣しながら倒れていた。そしてそのすぐ側には髪を真っ赤にした誰かさんが仁王立ちしていた。

秋葉「・・・兄さん、私にもその話じっくりと聞かせていただけませんか?」
志貴「あ、秋葉!・・・・い、いつからそこに?」
秋葉「そんなことはどうでもいいんです・・・・さあ、すべて奪いつくしてさしあげます!」
志貴「ぎいやー!!」




87「参考」

秋葉「全く兄さんったら・・・」
琥珀「どうしたんですか?秋葉様」
秋葉「! 琥珀・・・・!いえ、何でもありません」
琥珀「・・・・・・秋葉様、一撃必殺の武器、欲しくありませんか?」
秋葉「・・・!! な、なぜそれを!?」
琥珀「あはー♪ わたしにわからないことなんてないんですよ秋葉様」
秋葉「・・・・・・・・・・もういいわ。で、どうすればいいの?」
琥珀「お?珍しく乗り気ですねー。いいでしょう。それではこの琥珀が奥義を伝授して差し上げます!」

琥珀「そうですねー、まず格好から変えるべきですねー」
秋葉「格好?」
琥珀「はい♪ キュロットと白のセーター姿にコートを羽織って羽つきのリュックを背負うんです。カチューシャなんかも必要ですかね?あとは常にタイヤキを持ち歩いて『うぐぅ』なんていえば志貴様もいちころです♪」

秋葉「・・・・なんなのそれ?」
琥珀「ええ、これはかの有名な・・・」

翡翠「姉さんをそこまでです」
 そういって琥珀の前に出てぐるぐると指を回す翡翠。力なく倒れる琥珀。

秋葉「・・・・・なにしてるの、翡翠」
翡翠「姉さんを口止めです。これ以上やると各方面からたたかれそうなので強制終了なのです」
秋葉「?」




88「やってみた」

秋葉「・・・・・・・」
秋葉「・・・・・・・・・・・・・」
秋葉「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うぐぅ・・・・・・」
秋葉「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


秋葉「なんなの?この辺りに蠢くものすごい違和感は」




89「物理的に」

 路地裏で手を真っ赤に染めて微笑むさつき。
さつき「遠野君・・・これで、私も立派な吸血鬼だよね・・・?」
 その足元にはシエル。
志貴「いや、シエルキラーってそういう意味じゃねえだろ!」




90「おねえさん」

朱鷺恵「こんにちは、志貴君」
志貴「あ、こんにちは朱鷺恵さん。今日はどうしたんですか?」
朱鷺恵「いや、志貴君がつかれてるかなー、と思ってマッサージに来たんだけど・・・・私じゃいや?」
志貴「そんな・・・いやなわけないじゃないですか。よろしくお願いします」
朱鷺恵「うん。それじゃ、ベッドに横になって」
 そして始まる朱鷺恵のマッサージ。志貴の日ごろの疲れがどんどん取れていく。
 背中をほぐしたり、肩の凝りをやわらげたり、クビに鍼を刺したり。


志貴「・・・・・鍼?朱鷺恵さん、なんですかこのは・・・・」

 最後まで言い終わることなく意識が飛んでいく志貴。
 その志貴を見下ろして「にたり」と笑う朱鷺恵。




91「総受け」

志貴「・・・ん・・・あれ、どうしたんだっけ。たしか朱鷺恵さんにマッサージしてもらって、それから・・・・てなんだこれ!?」
 なぜかベッドに縛られている志貴。そこに朱鷺恵がやってくる。

朱鷺恵「あ、おはよう志貴君。気分はどう?」
志貴「どうもこうも、どういうつもりですか!」
朱鷺恵「大丈夫、やさしくしてあげるから・・・」
志貴「やさしくってなにを・・・ あ・・・(フェードアウト)」




92「悪>極悪」

志貴「うう、汚された・・・」
朱鷺恵「なかなかよかったわよ、志貴君♪」
志貴「うう、朱鷺恵さん・・もう家に帰してください・・」

 と、そとから声が聞こえる。
アルク「志貴ー!早く出といでよー!一緒にあそびにいこー!」
秋葉「にいさん!全く、何を考えてるんですか!後でひどいですからね・・・・!」
シエル「遠野君!一緒に食べようと思ってカレー作ってきたんです!」
琥珀「志貴さーん!おいしいお茶があるんですけどー!」
翡翠「志貴様。志貴様のために料理を作ったのです」


志貴「・・・・・・・・・・・・・・・・」
朱鷺恵「どうしたの?志貴君?」
志貴「朱鷺恵さん・・・・・しばらくここにおいてくれませんか?」
朱鷺恵「ええ、いいわよ(満面の笑みで)」


 家に帰るよりは遥かにましだったという。




93「音声オフ」

志貴「なあ、アルクェイド」
アルク「なに?志貴」
志貴「レンってさ。まるっきりしゃべれないってわけじゃないんだよな?」
アルク「んー・・・よくわからないけど、多分しゃべれない事もないと思う」
志貴「なんでしゃべらないんだ?」
アルク「さあ?」




94「生き残り戦略」

レン「別に普通に喋ってもいいんだけど、まだこういうキャラは居ないし、普段喋らない方が喋ったときにありがたみもでるしね」

 猫だけにしたたかだった。




95「テッポウ稽古」

 「街・午後〜アキラと黒い女の子」より
 ━━━前略。
 と。そのアキラちゃんを、女の子は必死にぐいぐいと押し出そうとしていた。
晶「あ、あの・・・もしもし? わたし、なにかしちゃってますか・・・?」
 体を押してくる女の子に話しかけるアキラちゃん。
レン「━━━━━━━━」
 女の子は無言で、ともかく必死にアキラちゃんを押している。

 と、このままでは埒が明かないと思ったのかいったん距離をとって精神を集中する女の子。

 たっぷり10秒ほどそうしてから
レン「━━━━!」
晶「あーー!!」


 ドゴン!と、ものすごい音をさせて晶ちゃんにぶつかる女の子。遥か彼方にすっとんでいくアキラちゃん。

レン「━━━━(にっこりと微笑み)」

 志貴が死を覚悟するのも無理からぬことだったとかどうとか。




96「ひそやかなる願望」

志貴「あー、マジで一日でいいから秋葉とアキラちゃん変えらんないかなー」

 屋敷の外で繰り広げられる人外の戦いを見ながら。




97「地獄耳、そしてとばっちり」

秋葉「兄さん、瀬尾と私を交換したいらしいですね?」
志貴「な、なぜそれを!す、すまん!ほんの出来心だったんだ!」
秋葉「あら?私は怒ってるわけじゃないんですよ? はい、兄さんの理想の妹です」

 ポイッと「何か」を放る秋葉。
志貴「ア・・・アキラちゃん!」
 駆け寄る志貴に息も絶え絶えの弱々しい反応を見せる晶。

秋葉「ほら、かわいい妹が苦しんでるんですから兄さんも苦しみをわかちあわないと」

志貴「た、たすけてー!!」




98「訴訟」

 97を見て。
秋葉「これではまるで私が大悪党ではありませんか!」
ペースケ「ご・・・ごめんなさい・・・もうしませんから・・・」


 MR5。(マジの略奪5秒前)




99「うっかりミス」

琥珀「あはー♪志貴さん、遠野家地下王国に3泊4日無料ご招待でーす」
志貴「ちょ、琥珀さんちょっとまって・・・!」
琥珀「待てません♪ それでは、いってらっしゃいませー」
 どこからともなく下がっているロープをくいっと引く琥珀。
 その瞬間、琥珀の足元の床が消失する。

志貴、琥珀「「あ・・・・・・・」」
琥珀「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
志貴「あーぁ・・・・・・・・」




100「策士」

 文化祭にて。クラスの出し物のお化け屋敷の最後に潜む秋葉
秋葉「こういうのも結構いいものですね・・・あ、また人が来たようですね。さて、準備をして、と・・・しゃあー!たべちゃ・・・・・・きゃーー!!!!」
 驚かそうとして逆に驚いて失神する秋葉。


琥珀「ふっ・・・秋葉様もまだまだですね・・・・」

 メイクアップした琥珀は割と本気でシャレにならない恐ろしさだったとか。









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