Type激S








1501「寝っぱなし」

秋葉「兄さんときたら……休日だからといっていつまで寝てるのかしら……ちょっとひす──」
琥珀「まあまあ秋葉さま。志貴さんもこのところ勉強でお忙しかったみたいですし、今日くらい好きなだけ寝させてあげましょう」
秋葉「……それもそうね」

 同日夕刻。

秋葉「こ、琥珀!? 兄さんはまだ寝てるの!? 生きてるのよね!? 死んでないわよね!?」
琥珀「多分……」
秋葉「自信うすっ!?」




1502「恩を仇で」

秋葉「もう我慢できません! 兄さ……」
琥珀「もぬけのからですねぇ」




1503「愚鈍」

志貴「? ……なんか寒気が」
アルク「どうしたの志貴?」
志貴「いや、なんでもない」
アルク「ホントに? 妹が激怒してたりして」
志貴「あっはっは。だったら怖いなー」




1504「鬼見参」

秋葉「にーさーん!」
志貴「ぎゃー!!」




1505「冷静な人」

琥珀「なんというか……もうターミネーター扱いですね」




1506「秋葉様無力化大作戦」

志貴「あれ? 琥珀さんどうしたの、バリカンなんて持って」
琥珀「秋葉さまが寝てる間に髪を刈ってみようかなと思いまして」
志貴「その……何故に?」
琥珀「だってそうすれば秋葉さまに命を略奪されることもないじゃないですか」
志貴「そんなことしたら普通に蹴り殺されそうですけどね」




1507「人生の終了地点が決定しました」

 ヴィ〜ン……
琥珀「ん〜っんっんんっん〜♪まるまるがりがりまるがりがり〜♪」
志貴「琥珀さん、お楽しみのところ非常に申し訳ないのですが」
琥珀「はい〜、なんですか志貴さん?」
志貴「秋葉ってイメージをしてるだけで実際に髪を伸ばしてるわけじゃないよね」
琥珀「!!」
志貴「終わりましたね……」




1508「八方塞がり」

琥珀「そ、そうだ! カツラを作れば──」
志貴「秋葉が起きるまでにあの長さのカツラをですか?」
琥珀「じゃあ……」
志貴「いっときますけど俺は生贄羊にはなりませんよ」
琥珀「じゃあどうしろっていうんですか!」
志貴「逆ギレ!?」




1509「ゴールイン」

秋葉「んん……」
志、琥「!!」
秋葉「あら、兄さんに……琥珀? なにをやっているの? それに、やけに部屋が汚れてるわね」
琥珀「な、なんでもないですよー。ちょっと掃除してたら散らかしてしまって」
秋葉「そうなの? んー、どうも頭がスースーするわね」
琥珀「冷房の効きすぎですかね?」
秋葉「そうかしら? あと琥珀、ひとつ聞きたいことがあるのだけれど」
琥珀「はい、なんでしょう秋葉さま」
秋葉「あなたの右手にしっかりと握られてるバリカンは何をするものかしら?」
琥珀「あ……」




1510「最後っ屁」

翡翠「姉さん? 姉さん……!」
琥珀「翡翠ちゃん……おねえちゃんはもうダメ……遠野家の食事は任せたわ……」
志貴「待たんかい」




1511「喜劇感激」

ワラキア「私は喜劇よりも悲劇が好きなのだが……」
琥珀「あは〜」
ワラキア「無理っぽいな……」
琥珀「何故ですか?」




1512「男と女」

式「よくよく考えるとなんで男が陽で女が陰なんだろうな。やっぱり差別とかが絡んでるのか?」
橙子「さあ? どうなんだろうな」
式「……ああ、そういうことか」
橙子「ちょっと待て、お前今私を見て納得しただろ」




1513「乗れるけど乗るな」

桜「どうしよう、先輩とのデートに間に合わない……そうだ、ライダー、ペガサスに乗せて!」
ライダー「いえ、その桜……」
桜「お願いだから!」
ライダー「は、はい……そこまで言うのなら」

 四時間後。
士郎「で、ライダーが実は方向音痴だったと」
桜「すいません……」
士郎「いや、別に気にしてないんだけどね」




1514「白馬に乗った」

士郎「これで立場が逆だったら女の子的には理想のシチュエーションだったのかな……」
桜「? 何か言いましたか?」
士郎「いや、なんでもない」




1515「桜ルートですから」

士郎「遠坂が得意な魔術は流動だよな」
凛「そうだけど……どうしたのよ急に?」
士郎「いや、だから彼氏も作らずに……ちょ、ちょっと待て! 落ち着け! ほら、そういうのってかっこいいじゃんか! だから右手を下ろせって!」




1516「要点」

シエル「う〜ん……」
志貴「どうしたんですか先輩?」
シエル「いえ、どうも最近マンネリ化してまして。黒鍵もセブンもいいんですけどねー」
志貴「あはは、じゃあカレー爆撃でもしてみたらどうですか?」
シエル「……遠野君。バカにしてるんですか?」
志貴「ご、ごめん……」
シエル「神聖なカレーさまをそんなことに使うなんて……」
志貴「そこかよ」




1517「独り占めしたい」

幹也「あれ? おまんじゅうですか?」
橙子「ん? ああ」
幹也「一個いただきますね」
橙子「ああ、待て黒桐! その饅頭は魔術的な価値が高いから買ったんだ! だから食うな!」
幹也「あ、そうなんですか。だから一箱5千円と……じゃ、いただきますね」
橙子「ま、待て黒桐……ああ!」




1518「飛んでけ僕らのシロウ号」

士郎「空とか飛べたら気持ちいいだろうなぁ……」
イリヤ「飛んでみる?」
士郎「とりあえず後ろに控えてるバーサーカーを利用しない方法があるなら聞いてみようか」




1519「とーへんぼく」

 衛宮邸朝。
士郎「いつも悪いな桜」
桜「いいえ、わたしは先輩の手伝いができればうれしいんです」
士郎「そうか?」
桜「はい。……先輩! その、もしよかったら……毎朝、わたしのお味噌汁食べてくれませんか?」
士郎「ははは。大丈夫だって。たまには俺も朝飯作るから」
桜「……」
藤ねえ「桜ちゃん、そういう時は怒っていいと思うよ?」




1520「逆」

藤ねえ「……わたしのために毎日お味噌汁作って!」
士郎「却下だバカやろう」




1521「金髪で白」

琥珀「あ、秋葉様! なにをなさってるんですか! 髪なんて染めて!」
秋葉「止めないで! 金髪で白い服さえ着てれば人気がとれるのよ!」
翡翠「秋葉様! 気をたしかに!」




1522「追い討ち」

琥珀「そうですよ! 赤い服を着て黒髪の遠坂さんだって二位ですよ!」
秋葉「う、うわぁぁぁぁ!」




1523「勇気自慢」

高田「駅前の制限時間のある賞金の出るメニューをハシゴ」
有彦「うわ! それすごいな!」
高田「乾君はなにか思いつく?」
有彦「一ヶ月出席を取ると同時に帰る」
高田「乾君ならやりかねないねえ」
有彦「そうか? おい遠野。お前なにかないのかよ」
志貴「……秋葉の胸を凝視」
高田、有彦「「まいりましたぁ!」」




1524「浄、不浄」

秋葉「兄さん……私、その……」
志貴「ん、どうした秋葉? 今日はやけにしおらしいんだな」
秋葉「しおらしいだなんてそんな……」

翡翠「姉さん、秋葉さまはどうしたんですか?」
琥珀「なんでもキャラ変えに挑んでるらしいわよ」
翡翠「キャラ変え、ですか……」
琥珀「ええ、なんだか見ていて痛々しいわね」
翡翠「……はい」




1525「籠の中の鳥」

琥珀「あ、今日は乾さんのところに泊まられるんですか?」
志貴「ああ、明日の昼ごろには帰ってくるから」
琥珀「はい、いってらっしゃいませ」

秋葉「琥珀、兄さんは?」
琥珀「乾さんのところにいかれました」
秋葉「……! また兄さんはフラフラと……!」
琥珀「あ、大丈夫ですよー。発信機と盗聴器を兼ねたものを志貴さんの髪につけておきましたから。あ、今日はアルクェイドさんのおうちみたいですねー」
秋葉「ふ、ふふふ……兄さんったら……」




1526「怪物の条件」

士郎「一つ、怪物は言葉を喋ってはならない。二つ、怪物は正体不明でなければならない。三つ、怪物は、不死身でなければ意味がない……か」
凛「何故こっちを見てるのかしら?」




1527「根っこは同じ」

アーチャー「そうだぞ、後の二つはともかく凛は言葉をしゃべっているではないか」
凛「お前もちょっとこっち来て座れ」




1528「方程式」

美綴「全く失礼だよな。遠坂は喋るし正体不明じゃないし不死身でもないのにな」
凛「怪物っていうところは否定してくれないのね」




1529「後ろめたい」

琥珀「志貴様」
志貴「ひ、ひひ翡翠!?」
琥珀「あはー。わたしですよ志貴さん」
志貴「な、なんだ琥珀さんか……後ろからいきなり声をかけるからびっくりしたよ」
琥珀「翡翠ちゃんに似てたでしょう?」
志貴「うん、そっくりだった」
翡翠「では、何故わたしに声をかけられるとまずかったのかを伺いましょうか」




1530「特許出願予定」

志貴「琥珀さん、前から気になってたんですけど」
琥珀「はい?」
志貴「なんで遠野家制圧計画のための兵器がメカ翡翠なの?」
琥珀「だってそのほうが別の用途でも売れるじゃないですか」
志貴「あんたあの物騒なメカをメイドロボとして売りつける気か!」




1531「プレイヤーの事情により」

凛「だから私が先に行くわ」
士郎「ダメだ。遠坂にそんなことはさせられない」
凛「だからなんでよ! あんたが先に行くメリットなんてないじゃない!」
士郎「それは遠坂だって同じだろ?」
凛「じゃあ何? 男の意地ってやつ? バカみたい」
士郎「……」
凛「……? 士郎?」
士郎「あ、ごめん。ページめくってなかったから」
凛「……ページ?」




1532「やっぱりかっこ悪いところは見せたくないから」

セイバー「ところで、何の話してたんですか?」
凛「なんでもないわ。ただどっちが先にお化け屋敷に入るか、ってことよ」
士郎「俺だって女の子の後ろ歩くなんてはずかしいまねできないっていうのに……」
セイバー「二人並んで歩けばよいのではないですか?」
士郎「……」
凛「……」
セイバー「何故二人とも顔を赤らめてるのですが?」




1533「イベントが無かった人」

桜「楽しそうだなぁ……」




1534「気にする兄、気にも留めない妹」

慎二「桜、だから衛宮なんて放っておけ。お前はボクのものだ。ボクのいうことさえ……な、なんだこの黒い影!?」




1535「情報通」

桜「しょうがないからアーチャーさんデートしませんか?」
アーチャー「そんなことより正体筒抜けですか?」




1536「逃避」

一成「……芸人ってどういう基準で名前決めてるんだろうな」
士郎「いや、気持ちはわからないでもないけどな」

 セイバールート後、消しとんだ寺跡を眺めつつ。




1537「藤ねえも同じ」

桜「兄さんが……死んだ?」
士郎「あぁ……」
桜「またまた。兄さんが死ぬはずないじゃないですかー」
士郎「ギャグキャラだからか?」
慎二「人を勝手に殺した上にギャグキャラ扱いか!?」




1538「悪魔さんの川流し」

士郎「んー! んんー!!」
凛「どうしたのよ士郎。ちょっと川くだりするだけじゃない」
セイバー「……凛。これは川ではなくて海なのでは?」
凛「いいのよ。士郎は大きな男なんだから」
セイバー「これは一般には島流しというのでは……」
凛「なんならセイバーも一緒にくだる?」
セイバー「すいませんでした。続けてください」




1539「アナ○」

セイバー「ところで士郎は何をしたのですか?」
凛「……いえるわけないじゃない」
セイバー「まあいいですが……なぜ凛は座らないのですか?」
凛「!!」




1540「生物と無生物」

士郎「あ、自転車は無理なんだ」
ライダー「……」




1541「死徒50匹大行進:むしろこちらの方が怖い」

志貴「死徒が……50人!?」
アルク「その人数はちょっと……」
秋葉「でも、逃げるわけにもいかないでしょう!」
志貴「あ、なんとかなりそう」




1542「死徒50匹大行進:BR!」

志貴「……」
秋葉「兄さん、何見てるんですか?」
志貴「いや。そういやこんな映画あったなー、て」
秋葉「そうですねぇ……」

 互いにつぶしあう死徒を遠くから眺めつつ。




1543「死徒50匹大行進:いざ行かん死地へと」

セイバー「約束された────勝利の剣!」
ライダー「騎英の────手綱!」
死徒軍「なんかどえらいとこ紛れ込んだー!」




1544「死徒50匹大行進:捕食者と被捕食者」

桜「死徒……?」
臓硯「左様。アレには近づくな、ワシらでなんとかなるものではない」
桜「わかりました。ライダー、こっちに……って片っ端から飲んでる!」




1545「死徒50匹大行進:初期設定をお忘れなく」

死徒A「今日みんなに集まってもらったのは他でもない!」
死徒群「いぇーい!」
死徒A「第一回、どき!死徒だらけの水泳たいかーい!!」
死徒群「いぇー!!」

 溺死者続出につき中止。




1546「サーヴァントの日常:とりあえず基本ネタ」

セイバー「ハグハグ……」
士郎「……」

セイバー「zzz……」
士郎「……いや、いいんだけどね」




1547「サーヴァントの日常:理知的」

バーサーカー「……」
士郎「……なあイリヤ」
イリヤ「なあに、シロウ?」
士郎「……あいつは何を読んでるんだ?」
イリヤ「ダザイオサム」
士郎「あいつ本当はバーサーカーじゃないだろ!?」




1548「サーヴァントの日常:別に焦らなくてもいいし」

ギル「やることねぇ〜……」
 ワイドショーを見つつ。




1549「サーヴァントの日常:毎日幸せ」

キャスター「ふんふふ〜ん♪」
士郎「……なあ遠坂」
凛「……言いたいことは想像つくけど一応聞いてあげるわ」
士郎「あいつ普通に現代をエンジョイしてるぞ」
凛「あれだけ割烹着が似合うサーヴァントが歴代何人いたでしょうね……」




1550「サーヴァントの日常:一方こちらもやることなし」

小次郎「他にやることなどなかったものでな……」
士郎「偉くマメなやつだなオイ!」

 雑草の消え去った山門周りにて。









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