Type激S
151「カロリーの女」 志貴「先輩。この歌知ってる?カレーライスの女っていうんだけど」 シエル「そんな歌があるんですか?興味深いですね」 志貴「そういうだろうと思って。はい、歌詞カード」 シエル「あ、ありがとうございます」 そして歌詞カードを眺め始めるシエルだったが シエル「遠野君なんて嫌いです!」 そういうと走り出してしまった。 志貴「わ!な・・・どうしたんだよ先輩!」 シエル「(なんでカロリーって振り仮名なんですか・・・!)」 152「イメージ」 志貴「そういえばさ、みんなのイメージカラーって何?」 アルク「うーん・・私はやっぱり白かな」 秋葉「赤ですね」 翡翠「青紫・・・ではないでしょうか」 琥珀「赤紫ですねー」 シエル「やっぱり青ですね・・・・ってなんで皆さんそんな意外そうな顔してるんです?」 153「否定」 シエル「黄色じゃ・・・・黄色じゃありませんってば!!」 154「誘拐願望」 志貴「なあ、アルクェイド。一つだけ願いがかなうとしたらどうする?」 アルク「志貴を千年城に連れて行く」 志貴「即答!?」 155「二択」 志貴「ねえ、先輩。もしも一つだけ願いがかなうとしたらどうする?」 シエル「そうですねー・・・カレーを、いや・・・遠野君と・・・でもそれだと・・・」 志貴「あの・・・先輩?」 156「結論」 シエル「・・・やっぱり毎日遠野君にカレーを作ってもらう。これにきまりです!遠野君!・・・・あれ?遠野君?どこにいったんですか?」 たっぷり10時間は悩んだという。 157「切実な問題」 志貴「秋葉、もし願い事が一つだけかなうとしたらどうする?」 秋葉「そうですね・・・戸籍上兄さんと血縁関係をもたないようにしたいですね・・・」 志貴「そ、そうか・・・」 158「抑圧された願望」 志貴「ねえ、翡翠。もしも願いが一つだけかなうとしたらどうする?」 翡翠「願い、ですか・・・?」 志貴「そう、願い事。あるだろ?こうだったらいいのになー、とか思うこと」 翡翠「・・・・ちゃん」 志貴「え?なに?」 翡翠「志貴ちゃんに料理を作って・・・・そのあとはお散歩・・・ふふ、ふふふふ・・・」 志貴「翡翠!反転、反転してるってば!!」 159「感動」 志貴「ねえ琥珀さん。一つだけ願いがかなうとしたら、何を願う?」 琥珀「わたしはもうかなえたい願いなんてありませんけど・・・そうですね。志貴さんの幸せ、ですかね・・・」 やさしい微笑を見せる琥珀。 志貴「琥珀さん・・・・」 160「真相」 琥珀「その気になればもうかなえられない願いなんてないですしねー」 161「かなわぬ想い」 志貴「弓塚さんは一つだけ願いが叶えられるならどうしたい?」 さつき「わたし?わたしは・・・遠野君といられればそれでいいよ」 志貴「そ、そうなんだ・・・」 さつき「うん・・・」 志貴「(弓塚さん・・・それはキャラ的に無理なんだ・・・)」 162「どのみちしゃべれませんから」 志貴「ねえレン、一つだけ願いがかなうならどうする?」 レン「にー」 志貴「いや、にー、ていわれても・・・・」 163「ビジョンで」 志貴「あ・・!レン、ダメだってそんなとこ・・・! はぁ!・・・なんて夢だ・・・」 レン「にー」 志貴「・・・こういうことか・・」 164「設定ミス」 早朝の遠野家。 「ゆーびーさきをーつきにかかげーぬけだそー」 志貴「な、なんだなんだ!?」 大音量で流れるパレード(※)。 ※パレード:翡翠のイメージソングにして朝のめざまし。 165「マイペース」 翡翠「・・・・・・・・(うっとり)」 志貴「そんなばかな・・・」 166「思わぬ幸せ」 志貴「でも、翡翠のパジャマ姿がみれてちょっとラッキー・・・」 167「どことなく」 志貴「先輩、有彦と3人でカラオケに行かない?」 シエル「ええ、いいですよ」 数時間後・・・・ 志貴「・・・・・・・・・・・・・・・・」 有彦「・・・・・・・・・・・・・・・・」 志貴「先輩・・・・なんであんなに演歌歌ってるところがしっくり来るんだろうな・・・」 有彦「ああ・・・・不気味なほどしっくりきてたな・・・」 168「脅威の大技」 志貴「ねえ翡翠。あの腕ぐるぐるまわすのって何やってるの?」 翡翠「必殺技の準備です」 志貴「必殺技?」 翡翠「はい、必ず殺す技です」 志貴「・・・・・・・・」 169「ハッタリ」 志貴「で、その必殺技は具体的にはどんな感じなの?」 翡翠「はい、もし全力で放ったならば・・・」 志貴「はなったなら?」 翡翠「地軸が傾きます」 志貴「絶対使わないでくれ!」 もちろんそんな効果はなかった。 170「どう考えてもこっちのがマシ」 志貴「あー・・・今日ちょっとしんどいなー・・・風邪って事にして休もうかな・・・」 琥珀「あら、志貴さん。風邪ですか?」 志貴「うん、ちょっと体がだるくて・・・・熱はないみたいなんだけど・・・」 琥珀「あ、そうですか。ならちょうどいいお薬があるんですよー。昨日作ったばかりなんですけど━━」 志貴「っと思ったけど全然たいしたことなさそうだから大丈夫かな?」 171「実験台」 琥珀「でも体に異常があるならぜひ飲んでいってください。志貴さんの場合ちょっとした事でも大事になりかねませんから」 志貴「いや!ほんとに大丈夫だから!」 琥珀「そうですか・・・」 172「問答無用」 琥珀「じゃあご飯にしますね」 志貴「ああ、頼むよ」 そうして台所へ行く琥珀。 琥珀「飲ませる手段なんていくらでもあるんですけどねー」 志貴の皿に白い粉を混ぜながら。 173「黒幕」 文化祭が終わった夜。 志貴「琥珀さん・・・・」 琥珀「はい?何ですか志貴さん」 志貴「翡翠に梅サンド教えたの・・・琥珀さんだろ」 琥珀「あはー。何のことだかさっぱりわかりませんねー」 174「依頼人:陸軍特殊部隊」 浅上女学園、寮にて。 秋葉「あんた、なにやってるのよ!」 羽居「えー?バイトだけどー?」 ものものしい器具に囲まれ、赤い薬品の入ったビーカーを青い薬品の入ったビーカーにいれつつ。 175「ガサツ」 秋葉「せ、せめてもうちょっと繊細にやって!目分量で薬品の量を測るのはやめて!」 羽居「ええ?だいじょうぶだよー」 次の朝。 志貴「へー・・・秋葉のやつ、大丈夫かな・・・・」 ニュースで某有名女子校の寮が全焼した事が伝えられた。 176「厳戒態勢」 深夜の遠野家。草陰には何人もの男達。 男「よし、いくぞ・・・・!」 一人の男の掛け声に散会する男達。っと・・・ どかかかか! 襲い掛かる竹やりに男達のうちの何人かが倒れた。 男「くそ!散れ!散れ!」 男「ダメですリーダー!数が多すぎ・・・ぐあ!」 次々と数を減らしていく男達。 男「くそ・・・撤退だ!みんな!必ず生き延びろ!」 必死に、それこそ命がけで逃げていく男達。 あとに残ったのは赤くそまった大地に幾多の屍であった・・・ 同刻。 久我峰「ほっほ・・盗撮部隊はうまくやっているでしょうか・・・」 177「冷徹鬼」 琥珀「ひい、ふう、みい・・・あはー♪今日も大漁ですね」 178「ズー」 志貴「アルクェイドは動物に例えるなら、やっぱり猫かな。自由気ままな猫」 アルク「そう?でも妹も猫って感じじゃない?」 志貴「はは。いえてる。ただし、秋葉の場合は気高い猫ってとこかな」 秋葉「う・・・まあ、兄さんがそういうのなら・・・・翡翠は・・・そうね、うさぎって所かしら?」 琥珀「あはー♪そうですねー。翡翠ちゃんはかわいくて無害ですし」 翡翠「(顔をあからめつつ)そうでしょうか・・・」 琥珀「ウサギの中には寂しいと死んでしまう種類もいるらしいですし、翡翠ちゃんも志貴さんがいないと寂しくて死にそうだもんね」 翡翠「ね、姉さん・・・!」 シエル「そういう琥珀さんはアライグマってとこですか?」 琥珀「そうですか?シエルさんほめ過ぎですよ。私は名作劇場にでてたりしませんってば」 志貴「(アライグマって意外と凶暴なんだよな・・・ま、いったらあとが怖いし、だまっとこ)」 179「ていうか何類なんだあれ?」 シエル「私は動物に例えるとなんですかね?」 アルク「アリクイ」 シエル「あ、アリクイ!?な、なんて事を言うんですか貴方は・・・!ってなんでみんなそんな「納得。」って顔してるんですか!遠野君まで・・・!ひ、ひどい・・・!」 琥珀「あーあ・・泣いちゃいましたね・・・シエルさん。カレー食べますか?」 シエル「いりません!ってまたみんなこの世の終わりみたいな顔してるし・・・」 180「しょうがないです。源なんですから」 シエル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちらっ」 志貴「先輩、無理しないで食べたらどうですか?」 シエル「━━━━!!」 181「辞書必須」 秋葉「━━━兄さんなんてもう知りません!琥珀と翡翠と三人でタナトスでもなんでも好きにしてください!」 志貴「・・・・・・・・・・・・・・・・・・死ねってか?」 ※タナトス:ギリシャ語で「死」という意味。 182「七不思議」 志貴「なあ有彦」 有彦「なんだ?金ならねえぞ」 志貴「ちがうって・・・ほら、おまえの所に精霊いただろ?」 有彦「ああ、ななこのことか?」 志貴「そうそう。で、お前はその本体で傷ついたから見えるようになったんだよな」 有彦「ああ、どうだけど・・・・それがどうかしたのか?」 志貴「いや・・・その、ななこ?一子さんにも見えてるみたいだけど、どういうことだ?」 有彦「・・・・!言われて見れば・・・」 志貴「あの人・・・一体どういう職業についてるんだろうな・・・」 有彦「さあな・・・・」 183「深まる謎」 有彦「ただいまー。ななこー、いるかー?」 一子「おう、お帰り。有彦。あんたしっかりしなよ。この子ったら・・・・」 一子に引っ張られてでてくるななこ。 有彦「ってお前さわれんのかよ!!」 一子「・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?」 184「前フリ」 志貴「う〜・・・気持ち悪い・・・・」 琥珀「あら?志貴さん風邪ですか?」 志貴「うん・・・でも学校には何とか行けそうだよ・・」 琥珀「いけません!志貴様は他人より体が弱いんですから無理しちゃダメです!」 志貴「そ、そう・・・?じゃあ、今日は休む事にするよ・・・」 185「どたばた」 秋葉「兄さん!風邪引いたんですって!?」 志貴「ああ、ちょっときついな・・・」 秋葉「大変・・・!み、みずをもってこなきゃ・・・!いや、その前に主治医を呼んで・・・ああ!兄さん、ご飯は食べれそうですか!?多少無理をしてでも食べていただかないと━━━━」 志貴「(もうちょっと静かにしてもらえないものか・・・)」 186「なんとかは風邪引かないっていうし」 アルク「やっほー、志貴。・・・・何してるの?昼寝?」 志貴「アルクェイド・・・!風邪引いて寝てるんだよ・・・今日は帰ってくれないか?」 アルク「えー、つまんないのー。大体風邪引くなんてたるんでる証拠よ。普段からもう少し自己管理しないとダメだよ」 志貴「自己管理って・・・おまえ、病気にかかった事無いのか・・・・?」 アルク「うん、やっぱり人間と吸血種じゃあ免疫力が違うのかしら・・・・でも他の吸血種は死徒はおろか真祖でも病に倒れる事はあったし・・・私だけなにかからだの構造が違うのかしらね」 志貴「(多分違う理由だな・・・)」 アルク「どうしたの志貴?急に黙って」 187「副作用が恐ろしい」 琥珀「はい志貴さん、ごはんですよ」 志貴「ああ・・・でも食欲が無いからいまはいいや」 琥珀「何言ってるんですか!ちゃんと食べないとよくならないんですよ!消化にいいものですからちゃんと食べてください」 志貴「え、うん・・・あ、おいしい・・・もぐもぐ・・・・」 琥珀「はい。腕によりをかけましたから。あ、食べ終わったみたいですね。はい、それじゃお薬です。即効性ですからすぐに気が楽になりますよ」 志貴「うん。・・・・・・・・・・あ、ほんとだ。なんか楽になってきた。よく効くねこの薬」 琥珀「はい、昨日調合したばかりの新薬ですから」 志貴「え・・・・・・」 琥珀「え、ってなんですか」 188「日ごろの行い」 琥珀「なんであんな死にそうな顔してたんでしょうか・・・」 189「病めるときも健やかなる時も」 志貴「ああ、そろそろ学校も終わった頃か・・・・」 シエル「遠野君!大丈夫ですか!?」 志貴「ああ、先輩。お見舞いに来てくれたの?」 シエル「当たり前じゃないですか。はい、栄養つくようにお土産です」 志貴「いや、カレーはちょっと・・・胃がもたれるから」 シエル「そうですか?私は風邪引いたときにはこれなんですが・・・」 志貴「先輩はいつもそれじゃないですか」 190「類似品に注意」 シエル「そうですか・・・私のせっかくのお見舞いは受け取ってもらえませんか・・・じゃあ注射でもして帰りますか」 志貴「ちょ・・・先輩!それ第七聖典━━━━」 シエル「ほらほら、じっとしてないと。風邪をこじらせて死んじゃいますよ」 志貴「病死する前に刺殺されるって!」 191「探偵」 翡翠「志貴様。具合の方はいかがですか?」 志貴「ああ、大分よくなってるみたいだ。翡翠のおかげだよ」 翡翠「そんな・・・これが私の仕事ですので・・・・」 志貴「ああ、ありがとう。翡翠」 にっこりと笑う志貴に顔を真っ赤にする翡翠。 翡翠「・・・志貴様。それではおやすみくださいませ」 志貴「ああ、それがずっと寝てたから寝付けなくてさ・・・」 翡翠「それでしたらご安心を」 志貴「え?翡翠、それどういう・・・」 志貴が言い終わる前に志貴の顔の前に指を持ってきてぐるぐると回し始める翡翠。 志貴「・・・・・・・・・・・・・きゅう」 翡翠「それでは志貴様。おやすみなさいませ」 192「一難さって前途多難」 朝。 志貴「ああー・・・すっかりよくなったみたいだ・・・おはよう翡翠」 翡翠「はい・・・おはようございます、志貴様・・・」 志貴「あれ?顔赤いけど、風邪?」 翡翠「はい・・・どうやらそのようです」 志貴「まいったな。移しちゃったか・・・いいから今日は休みなよ」 翡翠「・・・はい・・・もうしわけございません・・・」 志貴「いいって。俺が移したんだし。じゃ起きようかな」 ロビーにて。 志貴「あれ?秋葉は?」 琥珀「秋葉様なら風邪で休んでますよ」 志貴「秋葉もか・・・って琥珀さん?顔赤いけど、ひょっとして・・・」 琥珀「あはー。ちょっと最近ゲームのしすぎなんですかねー」 志貴「いや、たぶん俺のが移ったんじゃないかな・・・って休んでなきゃダメじゃないか琥珀さん!」 琥珀「あはー。だいじょうぶですよこれくらい」 志貴「ダメだって!ちゃんと寝てなきゃ!自分の事くらいなんとかするから!」 琥珀「う〜ん・・それじゃお言葉に甘えさせていただきますね」 志貴「ああ。たまにはゆっくりしなきゃだめだよ」 志貴「・・・・・ちょっと待て。この状況・・・俺が三人看病するのか?」 193「都合により」 志貴「なあアルクェイド」 アルク「なに?志貴」 志貴「どうして死徒にかまれた死者はみんな同じ外見をしてるんだ?」 アルク「さあ?」 194「履き違え」 秋葉「全く!なぜあなたもあのあーぱーも勝手に家に入ってくるんですか!」 シエル「わたしはただ遠野君に会いに来ただけですよ」 秋葉「・・・・そんなこといってられるのも今のうちですよ・・・」 シエル「え?」 秋葉「ええ、こちらには秘密兵器が有るんですから。さあ、弓塚さん!あのカレー女をやっつけてください!」 さつき「ええ!わたし!?」 秋葉「ええ。だって弓塚さんは『シエルキラー』の二つ名を持っているじゃありませんか」 さつき「それってこういう意味じゃないよ!せ、先輩!何でそんな刺さったら痛そうなものもってにやりとしてるんですか!」 シエル「ふ、ふふ・・・出る杭は打たれるのが人の世の常・・・」 さつき「いやー!!!」 195「逆説論」 秋葉「ねえ翡翠、琥珀。ちょっと話があるのだけれど」 翡翠「はい、なんでしょう秋葉様」 琥珀「なんですか?」 秋葉「兄さんがはっきりしないのはわたし達が甘やかしているからだと思うの。だから心を鬼にして兄さんに冷たく当たれば逆に気になるんじゃないかしら」 琥珀「あはー。それはそうかもしれませんねー。そのあとやさしくしたりなんかすればもうイチコロですねー」 秋葉「そうでしょう?だからちょっと実践してみようと思うのだけれど、二人とも、協力してくれる?」 翡翠「秋葉様がそうおっしゃるなら・・・」 琥珀「わたしはかまいませんよー」 秋葉「そう、ありがとう二人とも。よろしく頼むわね」 196「抜け駆け禁止令」 琥珀「秋葉様もまた急なコト思いつきますねー」 翡翠「姉さん・・・・・・抜け駆けは禁止ですよ」 琥珀「・・・・・・・・・・・・・・・・チッ」 197「実践:目覚めの鎮魂歌」 志貴「ふぁ〜・・・ああ、翡翠。おはよう」 翡翠「いつまで寝てるんですか。早く起きてください」 志貴「あ、ああ・・・ごめん」 翡翠「全く。いつも起こしに来る私の身にもなってください。いつまでたってもグースカ寝こけて。冬眠中の熊じゃあるまいし」 志貴「す、すいません・・・」 翡翠「わかったらさっさと着替えてください」 198「実践:ロビーのロンド」 志貴「(翡翠・・・なにかあったのかな?)おはよう、秋葉」 秋葉「あら兄さん。今日も遅いですね」 志貴「う・・・今日はまだ早い方だろ。ああ、紅茶もらっていいかな?」 秋葉「かまいませんけど私のいないところで飲んでくださいませんか?兄さんの顔を見ながら飲む紅茶なんてまずくて飲めたものじゃありませんから」 志貴「そ、そこまでいうことないだろ・・・」 秋葉「ああ、やっぱりここで飲んでいてもかまいませんよ。私もうでますから」 志貴「・・・・・・・・・・・・・・・」 199「実践:朝食のラプソディ」 志貴「おはよう、琥珀さん・・・」 琥珀「おはようございます、志貴さん」 志貴「琥珀さん・・・秋葉と翡翠、なにかあったの?えらく機嫌が悪いみたいだけど・・・」 琥珀「志貴さんがいつまでたってもはっきりしないからじゃないですか?私もそう待ってばかりはいられませんし」 志貴「・・・・朝ごはん、いただきます」 琥珀「食べ終わったら自分で洗ってくださいね」 志貴「ええ!?」 200「過ぎたるは及ばざるが如し」 見送りの無い家の前で一人呟く志貴。 志貴「いってきます・・・」 秋葉「行ったみたいね・・・」 物陰からこっそりと出てくる秋葉。 志貴が学校に行くのを見届けてから顔を合わす三人。 秋葉「うまくいったようね。これで帰ってきたときにやさしくしてあげれば・・・・」 琥珀「カレーとあーぱーに一気に差をつけれるというわけですね」 翡翠「しかし、ちょっとやりすぎたのでは・・・」 秋葉「いいのよ。これくらいやったほうがあとあとやさしさが響いてくるわ。さて、じゃあそろそろ私も学校に行こうかしら」 そう言って玄関に向かう秋葉だったが、玄関の前で立ち尽くす。 秋葉「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 翡翠「秋葉様?どうかなされたんですか?」 と、ついていった翡翠も固まってしまう。 琥珀「どうしたんですか?二人とも・・・・」 琥珀も玄関についたところで同じく固まってしまった。 玄関には 『旅に出ます。さがさないでください』 の張り紙。 秋葉「・・・・・・・・・・・・・・・」 翡翠「・・・・・・・・・・・・・・・」 琥珀「・・・・・・・・・・・・・・・」 秋、翡、琥「「「やりすぎたー!!!」」」 |
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