熱い夜





熱い夜

「あ〜、今日も疲れた〜〜」

 風呂で温まった身体を伸ばす。
 もう結構夜も遅い……とはいっても11時なのだが。
 だが、今日は精神的に色々疲れたため、さっさと寝てしまいたいところだ。

「ふあ……」

 欠伸をしながら布団を準備する。
 そういえば遠坂はどうしただろうか。
 俺より先に風呂に入ったから寝ているのかもしれない。

 サッ

「し、士郎……」

「と、遠坂?」

 今と部屋を繋ぐ襖が開けられる。
 そしてその居たのは長い髪を下ろしている遠坂。
 まだ完全に渇ききっていない髪がとても幻想的に見えた。

「今日も……その……一緒に寝ていい?」

「あ、ああ……」

 パジャマ姿でモジモジとされ、生返事をしてしまう。
 やばい……可愛すぎる……
 なんていうか……普段の時とのギャップがありすぎてグッと来る感じだ。

「よかった……ありがとう士郎」

 ホッとしたような表情で言われ、さらにドキリとする。
 遠坂がこの家に住むようになってから数ヶ月、週に2、3日はこうして一緒に寝ている。
 そういうことをする日もあれば、しない日もある。
 どちらにせよ、あまり寝れなくなるのは確定済みだ。

「じゃあ、お邪魔するわね」

 そう言いながら俺の布団の中に入る遠坂。
 濡れた髪からはシャンプーの匂い、体からは石鹸の匂いがした。
 それら全てが俺の煩悩を刺激する。

「さ、最近結構一緒に寝ているよな」

 このままだと、精神的にも危ないので話題を作る。
 そういえば今週に入って遠坂と寝るのはこれで3回目。
 ほとんど毎日一緒に寝ているということになる。

「……嫌なの?」

「そ、そんなわけじゃない!」

 もちろん、遠坂が隣で寝ることに反対することは無い。
 学校では猫をかぶっているとはいえ、遠坂は誰よりも綺麗だ。
 素直じゃない時だってあるけど、基本的には優しい。
 今、誰よりも気を許せて、誰よりも一緒にいたいと思える人。
 俺にとってのそれが遠坂凛という人なのだ。

「な、ならいいけど」

「じゃ、じゃあ寝ようか」

「うん……」

 電気を消して、布団の中に入る。
 いつもやっている行動が、遠坂が隣に居るだけで別の行動のようだ。
 多少慣れたといってもやはり落ち着かなくなる。
 息遣い、鼓動、脈の音……絶対聞こえないはずの音まで聞こえてくるようだ。

「ねえ……士郎」

「な、なんだ?」

「戦いが終わって……もう結構経つね」

 不意に遠坂がそんなことをきいてきた。
 聖杯戦争が終わって数ヶ月……俺達は当たり前のように普通の生活をしていた。
 いや、それが当たり前なのだ。
 魔術を使えるとはいえ俺も遠坂も普通の人間。
 今までどおり生活を続けるのは当たり前のことなのだ。

「戦いが終わって……わたしは何が出来るんだろうって……ずっと考えていた」

「……どういうこと?」

「だってわたしは戦うために頑張ってきた。勝つために頑張ってきたの」

 そういえば……遠坂の家柄は有名な魔術師の家柄だ。
 この聖杯戦争の為に魔術の訓練をし、それを磨き上げてきた一族。
 では、聖杯戦争が終わった後、遠坂はどうするつもりでいたのだろうか。

「だから……戦いが終わった後のことなんて考えても無かった」

 ただ、それだけの存在。
 戦いなんてたったの数週間……もしかしたら数日で終わるかもしれないもの。
 ただそれだけの期間の為に、何年も犠牲にして、そしてしていく遠坂。
 その気持ちがまったく分からないわけではない……だが俺にとってそれはあまりに重すぎた。
 軽い気持ちで、同情のような気持ちで接してはいけない。

「何も残らない……だって……わたしは隠れて生きてきた……」

 学校でも表面上だけで過ごしてきて。
 家に帰ってもまるでそれだけかのように魔術のことを考えて。
 本当にやりたいことなんて分からない。
 本当の意味なんてわからない……ただ我武者羅に魔術を鍛えてきた。
 まるで誰かに似ている……ああ、そうか……

(昔の……アーチャーと勝負する前の俺か……)

 ただ正義の味方に憧れていた俺。
 意味も考えず……いや考える意味も感じられず憧れていた。
 その先のことなんて分からない。
 我武者羅にそれだけに向かっていた。
 自分を省みず、人のことだけを考えていた。

「だから……教えてほしいの……士郎に」

「え……?」

 突然、布団が持ち上がり遠坂が布団から出る。
 そして……パジャマのボタンに手をかけた。

「と、遠坂?」

「生きる意味を……教えてほしい」

 ボタンを一つ一つ取る遠坂の仕草がスローモーションに見える。
 止めた方がいいのかもしれない……だが、俺は遠坂に釘付けになっていた。
 やがて服の間から白い肌が見えてきた。

「愛して……士郎」

 パサリと音を立ててパジャマの上着が落ちる。
 目に映るのは遠坂の白い肌とその一部分を隠す淡いピンク色の下着。

「わたしを……遠坂凛を愛してほしいの」

 その状態で俺に向かって微笑みかけてくる遠坂。
 当然のごとく、俺の理性はそこで途切れた。

「遠坂……」

 ゆっくりと座っている遠坂を抱き寄せ、横たわらせる。
 直に伝わる肌の温もりが、さらに俺を興奮させた。

「綺麗だ……なんか凄くスベスベしてる」

「あ、ありがと……嬉しい」

 俺の手が遠坂の腕を撫でるたびに、遠坂の身体が熱くなっていくのが分かる。
 男のそれとは違う感触……何度も感じたはずなのに未だに慣れてはいない。

  「ん……」

 そして俺の手が遠坂の胸に触れる。
 最初は下着の上から……だが、徐々に下着の間に割り込んで触り始める。
 少し汗ばんでいるのか、湿ったような感触があった。

  「……痛くないか?」

「へ、平気……」

 その返事に少しだけ触り方を乱暴にしてみる。
 やがて人差し指が遠坂の胸の一番先を捉えた。

「んっ……」

 そこを指でつまんでみると、少しだけ高い声が遠坂から漏れる。
 左は主に全体を、右は先のほうを重点に責め、時々それを反対にしてみる。

「ふぁ……ん……」

 抱き合っている状態のため、遠坂から漏れる吐息が俺の耳をくすぐる。
 熱いそれは俺の鼓膜に直接響くかのように、近くに感じられた。

「遠坂……下、触るぞ?」

「え……?ちょ、やっ……」

 静止の声も途中に直接遠坂の性器に触れる。
 ザラザラとした感触の向こうに、ぬるぬるとした液状のものが触れられた。

  「もう……濡れてるな」

「う……うん」

 言わなくてもいいのに、どうしても言ってしまう。
 言われた方の遠坂は、耳まで真っ赤にして俯いてしまった。

  「暖かい……」

 指を膣に差し込むと、迎え入れるかのようにすんなりと入った。
 遠坂の中はとても暖かく、二度と出したくないような感覚さえ覚える。

「やっ……ん……」

 中をかき混ぜるように指を動かすと、グチャ、と粘着質の音がした。
 そしてそれに答えるように遠坂の声が聞こえる。

  「んん……」

 膣から指を抜くと、指は遠坂の愛液でベトベトになっていた。
 そこから発せられる独特の匂いや感触も、全てが愛しい。
 遠坂の……と意識するだけで何もかもが良くなってしまうような感覚。

「腰……ちょっとだけ浮かせて」

「うん……」

 遠坂が腰を浮かせると同時に下着ごと遠坂のズボンを下ろす。
 残っているのは鎖骨辺りまでたくし上げられたブラだけという姿。
 赤味が掛かっている体を見ると、それだけで頭がくらくらとした。

「入れてもいいか?」

「うん……士郎の欲しい」

 自分のズボンに手をかけて、下半身を露にする。
 遠坂の視線が、俺の性器に集中したのが分かった。

「じゃあ……入れるからな」

 俺のモノを遠坂の性器にあてがい、ゆっくりと突き入れる。
 先ほどの指とは比べ物にならないほどの大きさに、少しに抵抗が感じられた。
 だが、遠坂の膣は俺のモノをしっかりと受け入れてくれた。

「ん……入っている……士郎のが……いっぱい」

 苦しいのか、気持ちがいいのかわからないような表情。
 だが俺はそれにもかかわらず、自分のモノをより深く遠坂に入れていく。

「はぁ……ん……」

 根元まで入ったことを確認すると、1度その動きを止める。
 遠坂を見ると、少しばかり額に汗をかいているが、問題はなさそうだった。

「遠坂……愛している」

「士郎……んっ……」

 遠坂の柔らかい唇に、俺の唇を重ねる。
 何度も交わしているはずなのに、初めてのような感覚。
 舌を絡ませ、唾液を交換し、離れる。
 そしてまた唇同士を重ねる。
 何度繰り返しても飽きない……全てが新鮮だった。

「ん……んんっ」

 そしてその間、ゆっくりと腰を動かして遠坂に刺激を与える。
 先ほどよりも何倍も熱い遠坂のそこは、俺のモノを何度も締め付ける。
 その度に、快楽という麻薬が俺の神経を直接刺激した。

「や……きもちい……い」

 右手で遠坂の胸の先を触る。
 堅く突起したものを優しく、乱暴に……時には手で全体を刺激した。
 止まらない……止められない……止めたくない。
 全ての思考がストップし、遠坂しか目に入らなくなる。

「遠坂……すげ〜気持ちいい」

「う……うんっ、わたしも……いい……」

 子宮に届くかと思うくらい深く突き刺す。
 それでも足りないのか、俺は何度も何度も腰を打ちつけた。
 汗や愛液が、布団や畳を濡らす。
 それすらも気にならないくらい、俺は遠坂に夢中になっていた。

「やば……いきそう……」

 快楽の頂点が近づいてくる。
 遠坂も、そろそろ限界が近いのだろう。
 抑えていたはずの声が、今は部屋に響くほどだ。

「わ、わたしも……いきたい……士郎と一緒に……」

 俺の背中に両手を回す遠坂。
 その目には少しだけだが、涙が浮かんで見えた。

「愛して……いっぱい愛して……」

「ああ……愛してるよ……遠坂」

 限界がすぐそこまできている。
 そろそろ遠坂の膣から抜かないとやばいかもしれない。
 だが、俺のモノは未だ快楽を求めつづけていた。

「あああっ……あっ……」

「ぐ……い、いくっ!」

 遠坂の膣が一気に凝縮すると同時に、俺のモノから液体が飛び出る。
 それは、遠坂の一番奥……子宮あたりを何度も打ち付けた。

「あ……う……」

「はあ……ん……」

 何度もの射精の後、ゆっくりと自分のモノを遠坂から引き抜く。
 遠坂の愛液と、自分の精液が混じったようなものがこびり付いていた。
 そしてそれと同じものが、遠坂の膣から溢れてくる。

「ごめん……俺、中で……」

「ううん……わたしが手離さなかったから……」

 そう、遠坂が背中に回した両手が、達する時に俺を抱き寄せる結果になった。
 その為、外に出すのが間に合わず、今の状態に至るのだ。

「でも……大丈夫か……?」

「多分……大丈夫だと思う……」

「そうか……」

 ゆっくりと遠坂を抱きしめる。
 妊娠されるのが嫌とか、子供が嫌いというわけではない。
 ただ、妊娠の結果、遠坂が傷ついたりするのが嫌だった。
 俺としても、まだ高校生だし、収入も無い。
 そんな状態で遠坂と、子供を養っていける自信は無かった。

  「気持ちよかった……」

「うん……わたしも……」

 だが、それでももしもの時は、ちゃんと責任は取るつもりだった。
 遠坂のことは愛しているし、そのためなら何だって出来そうだった。

「ねえ士郎……」

「なんだ?」

「わたし……ずっとここに居てもいい?」

「もちろんだ……無理矢理でも居てもらうからな」

 吐息がかかるような近い距離。
 お互い下半身は裸で、上半身だってほとんどはだけている。
 そんな状態で、ゆっくりとキスを交わした。

「ん……」

 触れるだけのキス。
 先ほどとは全然違っても、しっかりと愛は伝わってくる。

  「ありがとう……士郎」

 そんな中、少しに隙間から入っている風が、とても心地よかった。


東海林司2回目の18禁SSです……うわ、しょぼい……
誰か書き方教えてくれる人募集です……まじ切実にw
前半部分は、全年齢対象の『暖かい夜』と同じですw









東海林さん。えっちなのはいけないとおもいます。

っていうかホントすいませんでしたぁ!!

これホントなら昨日アップされていたはずなんですけど

バイトのミーティングとかそのあとの飲みとかなりきりとかド忘れとかいろいろあってうっかりしてました。


ホント、二度とこんなことがないように努力します。








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