Type激Ｓ








１２０１「もしも志貴が気弱だったら」

琥珀「はい、志貴さん。お薬の時間ですよ」
志貴「琥珀さん……もう……」
琥珀「何か言いました？（笑顔で」
志貴「……ううん、ごめんなさい」

秋葉「（なんか悪い男になかなか別れを切り出せないでいる女の子みたいね……）」




１２０２「みんな鬼畜」

翡翠「……秋葉さま、秋葉さまがお止めすればいいのでは？」
秋葉「いや、でもああいう兄さんを見るとゾクゾクするのよね」
翡翠「……そうですね」




１２０３「もしも翡翠と琥珀が何度も入れ替わったら」

翡翠「ハイ、オク、満タンで！」
琥珀「ふふふふふ……（庭の草をむしりながら」

志貴「もはや原型を留めてないな」




１２０４「もしもレンが猫じゃない生き物と合体させられてたら」

レン「……」
志貴「ストップ！　ちょっと待って！　その姿でじゃれてこられたら……ぎゃあぁぁぁぁ！」

　レン、ツキノワグマVer。




１２０５「もしも志貴がシエル並にカレー好きだったら」

志貴「もしもの話は、あんまり好きじゃないんだ」
シエル「なんでここだけのってくれないんですか」




１２０６「もしもイリヤが大人の女性だったら」

イリヤ「第４回タイガー道場！　……ってどうしたのタイガ？」
藤ねえ「……マニアックだわ」


　ブルマ姿を見つつ。




１２０７「もしも聖杯が７個あったら」

凛「争う必要なんざないわね」


　もしくはサーヴァント４９人召還。




１２０８「もしも英霊エミヤがアーチャーとして召還されてたら」

アーチャー「ちょっと待て、なぜ仮定にする」
凛「え？」




１２０９「もしもランサーが美女であの格好だったら」

士郎「えーっと、その……」
ランサー「どうしたの？」
士郎「いや、あの……」




１２１０「もしもバーサーカーがけむくじゃらだったら」

イリヤ「普通に熊っぽい……」




１２１１「俺の○○を汚しやがって！」

士郎「なあ遠坂、ちょっといいか？」
凛「なによ改まって」
士郎「いやその……お前、月のモノとかそういうの……最初どうしてたんだ？」
凛「あー、最初は焦ったわね。綺礼にいろいろ聞いて……どうしたの！？」
士郎「ちっくしょあの腐れ神父ぶっ殺してやる！」
凛「なにそんなことで猛ってんのよバカ士郎！」




１２１２「聖杯争奪漫才合戦」

イリヤ「絶対いや！　イヤだってば！」
士郎「そんなに嫌がらなくても……」
イリヤ「だってバーサーカーにつっこまれたら即死じゃないのよ！」
士郎「そっちかよ」




１２１３「やるからには全力投球の人」

士郎「あー。じゃあ俺がつっこむから、セイバー軽くボケてみて」
セイバー「え……ふ、ふとんがふっとんだ！！」
士郎「しょうもないわ……いや、ごめん。ツッコミだから、ただのツッコミだから手を剣を握ってる形にするのやめてくれない？」




１２１４「笑い話と笑えない話」

凛「いやー、この白髪ね。日焼けのしすぎで色おちてるんですわ」
アーチャー「そんなわけないやろ！」
凛「全く、白髪だわタイツなのかよくわからん格好だわハゲだわ。そりゃ世界中で疎まれて反英雄にもなるっちゅう話ですよ」
アーチャー「別にハゲとらんわ！」

士郎「やめちまえ、こんな重苦しい漫才」




１２１５「多分石段でずっとそういうネタ考えてたんじゃないかと思うんだ」

凛「……そんなバカな……」

キャス、アサ「どうも、ありがとうございましたー！」


　聖杯を手にして。




１２１６「女の武器」

志貴「……」
アルク「あれ？　どうしたの志貴？」
志貴「いや、あらためて自分の立場が特異だってことに気づいてさ」
アルク「はぁ？」




１２１７「男の武器」

志貴「もう、もうやめてくれよ！！」
アルク「志貴……」
シエル「遠野くん……」
アルク「志貴に泣かれちゃね」
シエル「……そうですね。今日はこのくらいにしておきましょうか」

志貴「（ちがう！　なにかが違う……！）」




１２１８「師」

士郎「なあ遠坂。ちょっと気になってたんだけど」
凛「どうしたのよ改まって」
士郎「お前、料理は誰に教えてもらったんだ？」
凛「綺礼だけど？　……何よその顔」




１２１９「トラウマ予備軍」

士郎「でも遠坂の料理は普通だよな」
凛「……」
士郎「遠坂？　泣いてるのか？」
凛「だって聞いてよ。うっく……綺礼が作るご飯はみんな辛くて、でも綺礼が料理するところしか見てないから……えっ……一生懸命覚えたのよ……」
士郎「……お前も辛かったんだな」




１２２０「反面教師」

凛「そういえばあんたはどうやって料理を覚えたのよ」
士郎「……藤ねえがな……」
凛「あぁ……」




１２２１「頭痛い」

セイバー「士郎。栄養が足りなくて頭が痛いのですが……」
士郎「寝すぎなだけだろ」




１２２２「魔法の」

　ポケットのなかにはビスケットがひとつ　ポケットをたたくとビスケットは二つ……

セイバー「シロ……」
士郎「先に言っとくけど投影はできないぞ」




１２２５「聖杯娘の場合」

セイバー「……というようなものはありませんか？」
イリヤ「え？　そんなものがあるの？　……そうだ、シロウ！」
士郎「だから無理だっつうの」




１２２４「流動の魔術師の場合」

セイバー「凛……のようなものはありますか？」
凛「ああ、あれただ叩いたら割れたってだけの話でしょ？」
セイバー「……！（絶句）」
士郎「お、おまえはまた夢のないことを！」




１２２５「過ぎ去りし日々」

凛「わー……ねえお父様。これ、欲しいな」
凛父「これはね、ただ割れてるだけなんだ」
凛「……！（絶句）」


凛「……」
士郎「どうかしたのか遠坂？」
凛「……ちょっと昔を思い出しただけよ……」




１２２６「超視力」

　オープニング、ビルの屋上にて。
アーチャー「そうだな。橋のタイルの数くらいは……あっ」
凛「……どうしたのよ？」
アーチャー「い、いや！　なんでもない、何も見てないぞ、うん！」
凛「何をみたぁ！」




１２２７「柔軟性、足りてる？」

志貴「ねえ、シオン。下は大火事、上は洪水。なーんだ？」
シオン「……少し待っていただけますか？」
志貴「え？　うん、まあかまわないけど」

３番「これは大地が燃えている中雨が降っているということだろうか？　いや、仮にそうだとするならば二つの事象を分ける理由がない」
６番「ならば仕切られたひとつの容器内、たとえるなら建物内において火災と洪水が起こっていると考えるべきか？」
７番「しかしこの二つの事象が同時に起こりえる建物があるだろうか？　もっとも洪水が起こりうるとすれば一般的には水族館、火事ならば火力にものをいわせた中華料理店。この二点を併せ持つ場所……」
１番「あー、なんか考えるのしんどくなってきた」
３番「いや待て。水族館と中華料理店などという相容れないものを内包した建物があるだろうか。そもそも、これは普通名詞であらわせるものであってしかるべきであるので仮にあるとしても……」


　１時間後。

志貴「えーっと、シオン？」
シオン「……（思考中）」




１２２８「さらに二時間後」

志貴「……ごめん。部屋に戻ってるから解けたら──」
シオン「ま、待ってください！　もうすこしでわかりそうなんです！」
志貴「もう１０回くらいそのセリフ聞いたんだけど……」




１２２９「フロムセクシーコマンドー外伝」

シオン「……カレーライス」
志貴「パクリじゃねえか」




１２３０「正解を教えてもらって後日談」

シオン「真祖。謎かけです。下は大火事、上は洪水。さて、これがなにかわかりますか？」
アルク「風呂」
シオン「！！」




１２３１「もう答えられるとかいいのか」

シオン「（口がきけなければ答えられないはず……）問います。下は大火事、上はこうず……」
レン「（風呂なの）」
シオン「くわー！　テレパス！？」




１２３２「端から見て」

シオン「くわー！　テレパス！？」

志貴「……シオンってあんな子だったっけ……」




１２３３「頭文字」

アルク「ＡはアルクェイドのＡ」
秋葉「いいえ、秋葉のＡでしょう？」
琥珀「わたしたちは誰ともかぶってないからいいですよねー、翡翠ちゃん？」
翡翠「あ……その、はい……」
シエル「わたしもです。Ｃはシエ──」
アルク「カレーのＣでしょう？」
シエル「……」
志貴「いや、なんで否定しないんですか先輩」




１２３４「ドジっ子スキル」

琥珀「……さて、志貴さんが寝ている隙に机の中でもチェックパリッあ」

　翌朝。

志貴「メガネ！　メガネが壊れてる！」




１２３５「真祖＜ドジっ子」

アルク「どうやったらこれが壊せるのよ！？」




１２３６「二人は深い仲」

有彦「あっちぃ……」
志貴「そうだな……」
有彦「汗も吹き出てくるし、不愉快なことこのうえねえな……まあ、秋葉ちゃんみたいなかわいこちゃんの汗ならいい味するんだろうけどな」
志貴「ああ、わりかし普通に汗の味しかしなかったぞ？」
有彦「やっぱそうか。まあ、人間だしな……ってちょっと待て。お前いま問題発言しなかったか？」




１２３７「平和的解決方法」

志貴「ねえ、いつも二人でケンカしてるけど……」
シエル「しょうがないでしょう。相性が悪いんですから」
アルク「そうね。性格的にも立場的にもお互いが疎ましいんだから当然のなりゆきよね」
志貴「じゃあさ。こうしないか？　もっと平和的に……オセロとか」
アルク「なんでそこまで地味なものを？」




１２３８「景品」

アルク「じゃあわたしが勝ったら志貴はわたしのものね」
志貴「なぜ自然な流れでそこに行き着こうとするのか」




１２３９「景品２」

アルク「シエルが勝ったらメシアンのカレーおごってあげる」
シエル「レートに差があるように見えるのはわたしの気のせいですか？」




１２４０「景品３」

アルク「じゃあシエルが勝ったら妹を──」
シエル「勝とうが負けようがいりません」




１２４１「破壊力計算」

アルク「１＋１は……２じゃないのね」
シエル「ええ、１＋１が３にも４にもなるんですね……」
志貴「使いどころは違うけどな」


　焼け跡の遠野邸を前に。




１２４２「非力さん」

志貴「いいか、三人とも。一本の矢はたやすく折れ……あ、あれ……？」
アルク、シエル、秋葉「「「……」」」




１２４３「別解釈」

志貴「……一人でも手を焼いてるんだから三人でもめないでくれよ！」
アルク「開き直ったわね」




１２４４「修行中」

アサ「……思うのだが、魔術を使ってどうにかならんのか？」
キャス「わかってないわね。こういうのを魔術でやっちゃったら味気ないじゃない。いいからあなたは食べて感想を聞かせてくれればいいの」
アサ「だからといってこれは……」

　黒炭と化した野菜を前に。




１２４５「強制執行」

キャス「いいから食べなさい！」
アサ「れ、令呪だと！？　ちょ、やめ……！」

　アサシンリタイヤ。




１２４６「メガネっ子論議」

凛「ねえ、士郎。一応Fateのメガネっ子はライダーってことになってるわよね？」
士郎「なんだよいきなり。うん、まあ間違いではないと思うけど……」
凛「じゃあ、彼女は？」
士郎「彼女？」

氷室「どうした衛宮。私の顔に何かついているか？」




１２４７「名前がちょっと出てきただけだし」

橙子「いっそのこと私というのはどうだろう？」
幹也「誰に向かって言ってるんですか？」




１２４８「想像」

アルク「妹！　志貴が事故にあったってホント！？」
秋葉「ええ……車にはねられて裂傷だらけに……」
アルク「……ゴクリ」
秋葉「何故生唾を飲むんです？」




１２４９「連鎖反応」

アルク「妹も涎でてるよ？」
秋葉「え？」




１２５０「ふと見回せば」

シエル「（ロア時代の記憶が……ダメ、遠野くんは……）」
翡翠「（指チュパを……）」
琥珀「（実に綺麗な赤ですねー）」

志貴「あの……みんななんでちょっとトリップしてるの？」






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